久々に通常開催となった「Watches and Wonders」などで発表された新作時計を、目利きたちが注目のトレンド別にガチレビュー。その魅力を深掘りする!
どちらかなんて選べない…!
見惚れるレクタングル
歴史、格式、そして美しいデザイン。
格別な個性をもつ長方形の時計に乾杯!
田中 ヴィンテージウォッチ好きには、カルティエは常に気になる存在。でもあまのじゃくだからか、手に入れたことがなくて…。
後藤 カルティエのタンクは、いろんなタイプで何本でも欲しい。何でしょうね、タンクの普遍性に惹かれるのかな。
小林 レベルソもいいな。自分でも持っているし、手に入れたときから、好きという気持ちがずっと続いている。もうね、レベルソかタンクかなんて選べないんですよ、われわれは。
他4人 そう、どっちを?じゃなくて、どっちも素晴らしい!
カルティエ
パリの華やかな美意識をスポーティに演出する
タンク フランセーズ
レクタングルウォッチの傑作として知られる「タンク」をベースに、メタルブレスレットを組み合わせてスポーティに仕上げたのが、1996年に誕生した「タンク フランセーズ」。この傑作がリニューアル。ケースがやや大きくなり、ヘアライン仕上げを主体とすることで輝きが抑えられ、締まった男らしい印象になった。自動巻き。SS。ケースサイズ36.7㎜×30.5㎜。¥836,000/カルティエ カスタマー サービスセンター
今までは「タンクの顔」が好きだった。でもブレスレットモデルに出会って、ブレスレットの造形の意味を意識するように。コマの一つ一つまでよく考えられています(江口)
まさしくアクセサリー。つけていると高揚感がすごい。自分の武器みたいな感覚。でもそういうのって、すごく大切だと思う(小林)
ジャガー・ルクルト
反転するケースで時計好きを虜にするマスターピース
レベルソ・トリビュート・スモールセコンド
ポロの競技中に風防ガラスを衝撃から守るために、ケースがクルッと反転する「レベルソ」。美しいレクタングルケースは黄金比から導き出されており、1931年の誕生以来、デザインコードを変えずに継承されている。裏面はソリッドバックで、メッセージなどをエングレービングできる。ストラップはポロブーツブランドのカーサ・ファリアーノが製作。手巻き。SS。ケースサイズ45.6㎜×27.4㎜。¥1,540,000/ジャガー・ルクルト
宮崎駿さんがつけている時計なんですって。もしかしたら絵を描くときに、風防を守るために裏返したりするのかな? 僕にとっては、想像をかき立てられる時計です(かっぴー)
レベルソは、時計好き男子の「必修科目」です(後藤)
※文中すべて、SS=ステンレススチールの略です。
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Text:Tetsuo Shinoda