時計の実力は、触れて、眺めて、試着しないとわからない。そこで4人の時計愛好家を招いて、注目の新作モデルを中心に品評会を開催！ 相応の知識と経験を積んできただけに、まなざしは真剣そのもの。実際に購入する気でチェックし、大いに語り合った。
本気買いモードの愛好家が集まった！
小ぶりで薄く、端正な時計を好む。この日はアンティークのカルティエ「タンク ノルマル」を着用。GSなど日本の時計にも興味あり。
アンティークから新作まで幅広く好み、先日ついに念願のロレックスのヴィンテージクロノグラフを購入。時計欲は誰よりも旺盛！
朝日新聞社随一の服＆時計好きで知られ、スイスでの時計フェア取材も行う。最近はパルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF」を愛用。
アンティークウォッチの愛好家で、当日は古いジャガー・ルクルト「レベルソ」を着用。現行の時計も出会いによっては検討したい。
TUDOR｜ペラゴス FXD “Alinghi Red Bull Racing Edition”
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：カーボンコンポジット
ケース径：43㎜
価格：¥740,300
タフウォッチを作ってきた名門が、アメリカズカップ出場を目指したスイスのヨットチーム「アリンギ・レッドブル・レーシング」とパートナーシップを結んで生まれたのがこのモデル。軽くて強靱なケースにチタン製のベゼルを組み合わせ、防水性能は200m。ブルー×レッドのファブリックストラップは着用感に優れる。
「ケースのマットな質感も時計に迫力を加えていますね」（後藤）
「配色がとてもよいと思う。個人的には時針のスノーフレイク針が大好きです」（尾崎）
「カジュアルなストラップが好み。ボリュームのわりにそこまで重たくないのも好感がもてますね」（水澗）
OMEGA｜シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：45.5㎜
価格：¥1,386,000
ダイバーズウォッチの名門らしく、防水性能は600mを誇る。10時位置にはヘリウムガスのエスケープバルブが備わり、飽和潜水というプロ用の潜水技法にも対応する。機能は本格派だが、全体をグレートーンでまとめることで、ファッションにも馴染みやすい。さらには高耐磁、高精度のMETAS認定マスター クロノメーター規格に準拠するムーブメントを搭載している。
「グレーで統一しているので適度な落ち着きがあります。19㎜というケースの厚さがすごい。統一感のある配色なので、ゴツく目立つことがないのもいい」（水澗）
「最初はこのケース厚が気になりましたが、スペックや機構からすれば適切。ギアのよさがある」（西野）
BREITLING｜スーパーオーシャン ヘリテージ B01 クロノグラフ 44
ムーブメント：自動巻き
ケース素材：SS
ケース径：44㎜
価格：¥1,122,000
ダイヤルや針、メッシュブレスレットなどで1950年代のダイバーズウォッチのスタイルを表現しつつ、ベゼルには耐傷性能に優れるセラミックリングをはめ込み機能性を向上。ダイヤルと組み合わせて鮮やかな色彩を演出するなど、現代的にまとめている。防水性能は200m。高精度の証しとなるCOSC認定クロノメーターを取得。
「これぞ、ダイバーズクロノグラフって感じがあるので、大きくて厚いですが悪くないですね」（後藤）
「レトロなデザインは、ドレッシーにも楽しめそう。ダイバーズクロノグラフでも、レトロで少しドレッシーさがあるので、街でもつけやすそう」（西野）
マッチョな世界観に圧倒される人、続出！
――ダイバーズとクロノグラフという二つの人気要素を盛り込んだ時計は、“タフな道具っぽさ”が魅力となる。
西野 チューダーのダイバーズウォッチって、色の使い方が好きなんですよね。
後藤 青×赤のかわいい配色ですよね。休日の時計としてカジュアルにつけたい。
水澗 僕にとってブライトリングといえばクロノグラフだから、ダイバーズであってもクロノグラフは外したくない。
西野 でも二つの要素を兼ね備えるので、どうしても厚くなる。オメガなんかも、初めは19㎜という厚みが気になりましたが、600m防水だったら納得ですよね。
※文中すべて、SS＝ステンレススチール、WG＝ホワイトゴールド、RG＝ローズゴールド、PG＝ピンクゴールド、Pt＝プラチナ、Ti＝チタンの略です。
