近年は洗練された小径モデルが増えているが、静かに主張する大ぶりな時計も逆に気になる。機能や歴史に裏づけられた6本の傑作に、俳優の瀬戸康史さんは何を感じたのか。
「大ぶりなケースも、色のおかげでやわらかな印象」
高精度な懐中時計用ムーブメントを用いた1939年製初代ポルトギーゼの伝統を受け、今も大型ケースを使用したIWCの「ポルトギーゼ・オートマティック 42」。ベゼルは細くて繊細なので、佇まいはエレガント。間を生かしたダイヤルの色は、新色のスパークリングベージュ。これは本社のあるスイス・シャフハウゼンの、黄金の光に包まれる夕暮れ時の空をイメージしたものだ。
※文中すべて、SS=ステンレススチールの略です。
瀬戸康史
1988年生まれ。2005年にデビュー。’22年映画『愛なのに』でヨコハマ映画祭主演男優賞を受賞。舞台『A Numberー数』が9月10日より上演、映画『スオミの話をしよう』が9月13日に公開。