世界で発表された新作時計たちを前に、時計好きがあれこれ語り合う。独断と偏見と愛に満ちた品評会から、本当に欲しい時計が見えてくる!
気になる話題の時計、試してみました
ファッション同様、ルーツを深掘りしたい派。ゆえにアンティークウォッチを多数所有する。
海時計を愛用していたが、山に別荘を構えたことをきっかけにアクティブな時計に興味が。
自分のスタイルに合う時計を選びたい、信念の人。シンプルなデザインの名作を好む。
時計を買い続け、理想の一本を探し中。パルミジャーニ・フルリエが気になっている。
GRAND SEIKO|Evolution 9 Collection 手巻メカニカルハイビート36000 80Hours SLGW003
美しい日本のドレスウォッチ
約50年ぶりに開発した手巻き式のハイビートムーブメントCal.9SA4を搭載するドレスウォッチ。“巻き心地”にもこだわり、シースルーバックから見えるパーツの動きも見どころ。日本の美意識が詰まっている。/グランドセイコー(セイコーウオッチお客様相談室)
ムーブメント:手巻き
ケース素材:ブリリアントハードチタン
ケースサイズ:38.6㎜
価格:¥1,452,000(8月9日発売予定)
藤村雅史:「まさにトラディショナル。日本の美しい時計ですし、折り目正しいシーンでも活躍してくれるでしょう。9.95㎜というケースの薄さも素晴らしい」
水澗航:「スプリングドライブ式のグランドセイコーを愛用しているので、機械式モデルも興味があります。白樺の樹皮をイメージしたというダイヤルも、とてもきれいですね」
CHOPARD|L.U.C XPS フォレスト グリーン
デザインだけでなく精神も美しい
エシカルな時計づくりを進めており、再生素材を使ったルーセントスティール™をケースに使用。工房のあるフルリエの森をイメージしたグリーンダイヤルも美しく、ブラウンのカーフストラップとの相性も上品だ。/ショパール(ショパール ジャパン プレス)
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:ルーセントスティールTM
ケース径:40㎜
価格:¥1,749,000
尾崎雄飛:「マイクロローター式ムーブメントを搭載し、ケースは7.2㎜厚。この薄さがいいんです。ロゴの書体もいい具合にモダンで、ちょっとカジュアルな雰囲気がありますね」
西野大士:「カッコいい時計。ジュエラーとしての顔ももつショパールだからこその美しさがあります。グリーン×ブラウンという配色もファッショナブル。気になる時計です」
RAYMOND WELL|ミレジム スモールセコンド
愛好家も注目するドレスウォッチの新星
2023年に著名な時計賞を獲得。時分秒の表示ごとに仕上げを変える「セクターダイヤル」は、1930年代に人気を集めたスタイル。スモールセコンド&ノンカレンダーで、ちょうどいいレトロさにまとめた。/レイモンド ウェイル(ジーエムインターナショナル)
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:39.5㎜
価格:¥341,000
西野大士:「このセクターダイヤルのデザインやケースの仕上げなど、普通にかっこいい。しかもこの価格帯というのは、かなりコストパフォーマンスがいいですね」
水澗航:「アンティークウォッチでもよく見るセクターダイヤルは好きなデザインです。ケースも大きすぎず小さすぎずの絶妙なサイズ感。取り入れやすいドレスウォッチです」
※文中すべて、SS=ステンレススチール、YG=イエローゴールド、RG=ローズゴールド、WG=ホワイトゴールド、Pt=プラチナ、Ti=チタンの略です。