2024.07.26

【おしゃれな大人の「うるさすぎる」時計品評会】カルティエ、クレドール、ロンジン。帰ってきた「クラシカルな名作」3選

世界で発表された新作時計たちを前に、時計好きがあれこれ語り合う。独断と偏見と愛に満ちた品評会から、本当に欲しい時計が見えてくる!

気になる話題の時計、試してみました

尾崎雄飛さんプロフィール画像
SUN/kakke デザイナー
尾崎雄飛さん

ファッション同様、ルーツを深掘りしたい派。ゆえにアンティークウォッチを多数所有する。

藤村雅史さんプロフィール画像
アートディレクター
藤村雅史さん

海時計を愛用していたが、山に別荘を構えたことをきっかけにアクティブな時計に興味が。

水澗 航さんプロフィール画像
ENKEL 主宰
水澗 航さん

自分のスタイルに合う時計を選びたい、信念の人。シンプルなデザインの名作を好む。

西野大士さんプロフィール画像
NEAT デザイナー
西野大士さん

時計を買い続け、理想の一本を探し中。パルミジャーニ・フルリエが気になっている。

CARTIER|カルティエ プリヴェ“トーチュ”

CARTIER カルティエ プリヴェ“トーチュ”

時計史に残る
美麗フォルムが復活

亀の甲羅からインスピレーションを受けたという美麗フォルムの「トーチュ」は、1912年に誕生。今回は限定200本という稀少品で、ケースは初代と同じくイエローゴールド製。レトロなムードがある。/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)

ムーブメント:手巻き
ケース素材:18KYG
ケースサイズ:41.4㎜×32.9㎜
価格(予価):¥4,884,000(9月発売予定)

尾崎雄飛:「アンティークのカルティエはいくつか所有しているので、つい比較してしまいますが、この『トーチュ』はデザインとしては新しすぎず、アンティークの雰囲気も残している。防水性や機能性などは現代的ですし、使いやすそうです」

水澗航:「最近愛用している時計は、アンティークのカルティエ『タンク』。もちろん大好きなのですが、扱いが繊細であることも事実です。だからこそ、防水性がしっかりした復刻モデルの価値が理解できます。大きくて見やすいのもうれしい」

CREDOR|クレドール 50周年記念 LOCOMOTIVE 限定モデルGCCR999

CREDOR クレドール 50周年記念 LOCOMOTIVE 限定モデルGCCR999

天才デザイナーが
日本に残した足跡

時計デザイナー界の巨匠、ジェラルド・ジェンタが手がけ、1979年に発売された傑作「クレドール ロコモティブ」が、機械式モデルとして復活。現代の技術を用い、彼のデザインスケッチを再現した。世界限定300本。/クレドール(セイコーウオッチお客様相談室)

ムーブメント:自動巻き
ケース素材:ブライトチタン
ケース径:38.8㎜
価格:¥1,760,000(8月9日発売予定)

西野大士:「ジェラルド・ジェンタがデザインした時計が好きで、僕も一本持っています。ただこのモデルは、ほかと比べてギラギラした感じがない。ケースも比較的小ぶりですし、バランスがいい。クレドールらしい時計に仕上がってます」

水澗航:「今年で50周年を迎える『クレドール』には以前から注目してました。アンティークウォッチを探しているので、こういう復刻モデルには興味が湧きます。ケースもブレスレットも軽いですし、デイリーに使える時計になりそう」

LONGINES|ロンジン レジェンドダイバー

LONGINES ロンジン レジェンドダイバー

ブランドの哲学を感じる
復刻系ダイバーズウォッチ

1950年代のダイバーズウォッチを復刻させ進化。ベゼルを風防の内側に収める「インナーベゼル」式なので、300m防水の本格スペックでありながら、どこかエレガントな雰囲気になる。カレンダーがないのも、オリジナルに合わせた仕様となっている。/ロンジン

ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:39㎜
価格:¥510,400

尾崎雄飛:「ロンジンのアンティークウォッチはいくつか持っていますが、歴史あるブランドらしい品格がありますね。個人的にはカレンダーがなくなったのがうれしい。デザインだけを復刻するのではなく、当時の空気感まで復刻しています」

藤村雅史:「長年ダイバーズウォッチを愛用していたからか、どういうスタイルであっても、ダイバーズウォッチであるだけで、やっぱり惹かれてしまう。ロンジンの歴史を踏まえたデザインや仕上げもきれい。手の届くリッチさがありますよね」

※文中すべて、SS=ステンレススチール、YG=イエローゴールド、RG=ローズゴールド、WG=ホワイトゴールド、Pt=プラチナ、Ti=チタンの略です。

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