タフでミニマルなデザインが多くのファンを魅了し続ける、ハミルトンのシグニチャーコレクション「カーキ フィールド」。軍用時計をルーツとしたオリジンモデルが愛され続けるいっぽうで、現代の都市生活にも溶け込む洗練されたスタイルへと進化を遂げたモデルも存在する。伝統と革新が交差するハミルトンの「定番」と「新定番」、今選ぶべき2本を紹介する。
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定番|KHAKI FIELD MECHANICAL
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ブランドの真髄を色濃く反映したミリタリーウォッチ
1910年代より、過酷な環境下で戦うアメリカ軍のためにミリタリーウォッチを供給してきたハミルトン。その流れを受け継ぎ、1966年、ベトナム戦争下で誕生したモデルを現代に復刻させたのが「カーキ フィールド メカ」だ。傷付きにくいマット仕上げのSSケースに、シンプルな3針表示、24時間表示のインデックス、反射を防ぐマットブラックのダイヤルなど、当時の仕様を忠実に再現。ラギッドな雰囲気を醸しつつもシンプルで洗練されたデザインは、時代を超えて進化し続けるハミルトンならではといえる。
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機能性を極限まで高めた、タフでミニマルな佇まい
手巻きのムーブメントは、自社開発の「H-50」。標準持続時間は80時間で、完全に巻き上げれば3日以上時を刻み続ける驚異のパフォーマンスを誇る。巻き上げローターを使用しないことで、スリムかつ軽量なケースデザインを実現。ブレスレット感覚でさらりと着けることもできる。機械式時計の入門機としてはもちろん、永く愛用する一本としてもぴったりだ。
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ベルトホールにレザーを配したNATOストラップ
NATOストラップは、軍用に適した高い耐久性と軽やかな着け心地で、日本の酷暑でも快適に着用できる。ベルトホールに施された補強用のレザートリムはアクセントにもなり、デニムやアウトドア系のスタイルにも馴染んでくれる。
新定番|KHAKI FIELD MURPH
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エンタテインメントにも深い関わりを持つ、ハミルトンらしいシネマウォッチ
映画史に残る名作『インターステラー』(2014年)で、マシュー・マコノヒー演じる主人公のクーパーが、娘のマーフに贈った時計として登場する「カーキ フィールド マーフ」。小道具としてだけではなく、劇中においても重要な役割を果たしたこの時計は、クリストファー・ノーラン監督が直々に制作を依頼したスペシャルピース。コブラ針やアラビア数字のインデックスなど、ハミルトンのアーカイブデザインが詰まった至極の一本だ。
ファンの期待に応える形で2019年に発売にいたった「カーキ フィールド マーフ 42mm」(写真右)は、映画で使用されたモデルを忠実に再現し、秒針にモールス信号で”Eureka(ユリイカ)”の文字が刻まれるなど、精緻なギミックに心を掴まれる。22年には38㎜の小径モデル、24年にはブレスタイプと白文字盤(写真中央と左)が新たに加わり、より幅広いスタイルにハマるラインナップへと進化した。オケージョンを問わずスーツにもカジュアルにも着用できる、大人のワードローブに欠かせない現代の「新定番」だ。
ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7371