ミッションウォッチをルーツとしながらも、イタリアンラグジュアリーを体現する時計ブランドとして進化する「パネライ」。その魅力を、俳優の窪塚洋介さんをゲストに、ウォッチディレクター/時計ジャーナリストの篠田哲生さん、スタイリストの池田尚輝さんを交え、さまざまな角度から語り合った。
多くの時計ブランドのブティックが集まる銀座・並木通り。そのひとつである「パネライ 銀座ブティック」に20名の読者を招待し、パネライの最新モデル『サブマーシブル ルナ・ロッサ』をテーマにしたイベントが行われた。
スペシャルゲストに俳優の窪塚洋介さんを迎え、時計のプロフェッショナルとファッションのプロッショナルが、それぞれの目線からパネライや『サブマーシブル ルナ・ロッサ』を解説し、その魅了を伝えた。
パネライの創業は1860年。イタリア・フィレンツェにて生まれた時計ブランドで、まずは精密機器の製造から始まり、1930年代にイタリア海軍の特殊潜水部隊のためのミッションウォッチの製作を開始する。タフな環境下で使われるタフな時計は評判となり、イタリア軍以外にも納品された。
巨大なリューズプロテクターに代表される機能的なデザインは長年継承してきたが、近年はケースのシルエットや素材、カラーリングでラグジュアリー感を加えている。
「サブマーシブル」は1998年にデビューした本格派ダイバーズウォッチ。そして「ルナ・ロッサ」とは、世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」への出場を目指すイタリアのヨットチームのことで、パネライがこのチームをサポートしている。
「サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™」は過酷なヨットレースのために開発され、実際にプロトタイプをクルーが着用してテストした。チタンの表面をセラミック化させた特殊素材Ti-Ceramitech™をケース素材に使用しており、とても軽いのにセラミックなので傷に強い特性がある。防水性能は500mとなり、過酷なヨットレースでも問題なく使えるだけのスペックを備えている。
まずは篠田さんがブランドやモデルの解説を行いつつ、窪塚さんと池田さんには「サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™」の試着をすすめる。ケース径は44㎜。ダイバーズウォッチとしてもやや大きめのサイズだが、素材の特性で着用感に優れる。さらに42㎜径の「サブマーシブル ルナ・ロッサ」も用意。こちらはステンレススティール製のケースだが、ケースが小ぶりになった分、腕馴染みに優れる。
今回、池田さんは窪塚さんのスタイリングも担当。着こなしのテーマや時計をファッションに取り入れるテクニックを解説してもらった。
「『ルナ・ロッサ』チームはプラダ・グループが所有しているので、窪塚さんのスタイリングはプラダで統一してみました。機能的な時計であることに合わせて、シャツとパンツはRe-Nylon製のものをセレクト。この素材は世界中の海から回収されたプラスチックや漁網などから再生成した再生ナイロンのみを使用していますが、機能性とプラダらしいラグジュアリー感が時計ともマッチします。こういった個性的な時計を上手にファッションに取り入れる場合は、時計と離れた場所にアクセントを加えるのが正解。今回は厚底のシューズを合わせています」
「僕は腕が細いので小ぶりな時計が好みですが、『サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™』は、ケースが軽いし、ラバーとファブリックのストラップのつけ心地もいい。軍用時計という歴史的背景があり、ヨットレースのクルーが着けているという裏付けがあり、しかも芸術の都フィレンツェ発祥のブランド。さまざまな要素がミックスされているのもいいですね。タフで美しいこの時計なら、海外旅行でも活躍しそうです」
俳優業だけでなく、日本酒のプロデュースを手掛けるなど多忙な日々を送る窪塚さんだが、「忙しければ忙しいほど充実した時間になる」と語る。さらに「カレンダーを俯瞰して見ながら、隙間の時間を埋めていくのが楽しい」など、忙しい日々をポジティブに楽しむという時間観には、会場のイベント参加者もかなり興味深く聞き入っていた。
時間をどのように上手に使っていくかが、人生の豊かさを左右するのかもしれない。そしてその大切な時間を表現する時計にこだわるというのは、時間を上手に使いたいという意思表示でもある。だからこそ素敵な時計を腕に毎日を過ごしたいし、それがパネライに魅せられる理由にもなるのだ。
トークセッション後は「サブマーシブル クアランタクアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™」を含めたパネライの時計を試着する機会が設けられ、イベント参加者はスタッフの説明を受けながら時計を試着。時計と時間、ファッションに関する学びを深められるイベントとなった。
お問い合わせ先
オフィチーネ パネライ
TEL: 0120-18-7110