時計も手土産も、会う人を想って選ぶもの。毎月気になる時計の新作をピックアップして、ユニークな共通点のある手土産を一緒にお届けする。
CARL F. BUCHERER|ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ジャパン
高度な機構と美しい青を
融合させた日本限定モデル
1888年に創業した高級時計店をルーツとするブランド。ツーカウンター式のクラシカルなクロノグラフに、修正するのは年に一度(3月1日のみ)という高度な年次カレンダー機構を組み込んだ。ダイヤルには創業地であるスイス・ルツェルン州のシンボルカラーであるロイヤルブルーを取り入れた。ブラックのカーフストラップも付属。日本限定88本。
吉田屋鱒寿し本舗|昆布鱒寿し
隠された2種類の昆布が
味わいに奥行きをもたらす
富山湾でとれる極上のサクラマスを使った鱒寿司は、富山の郷土料理。中でも昭和初期に創業した吉田屋の「昆布鱒寿し」は、伝統の鱒寿しに、バッテラ昆布とおぼろ昆布を使用することで、鱒の旨味と見事にマリアージュ。よく知られた名産品こそ、ひとひねりしたものを選んでみんなの笑顔を引き出したい。公式オンラインストアからも購入可能だ。
日本の価値を再発見するベストコンビ
訪日観光客数は再び右肩上がりに増えており、地方都市であってもそれは同様。外国人ならずとも、日本の魅力を再認識する入り口は、やっぱり胃袋がいい。土地の魅力が詰まったおいしい手土産には、日本の奥深さが詰まっている。
新幹線が延伸され、ますます人気が高まる北陸は美食で有名なエリア。とっておきの名産品を差し入れに持っていけば、誰からも喜ばれるだろう。吉田屋の「昆布鱒寿し」は、バッテラ昆布とおぼろ昆布の2種類の昆布を使っており、頰ばると贅沢な風味が口内に広がり、豊かな自然の恵みを実感できる。
手土産を渡す折には、カール F. ブヘラの「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ジャパン」を手元に。この時計はスイスと日本の国交樹立160周年を記念する日本限定モデル。そもそも日本とスイスのつながりは、幕末の横浜に時計商人が来航したのがきっかけ。この時計は、長きにわたって交流を続ける日本とスイスの親善に思いを馳せるものなのだ。
これだけ日本への注目が高まっている時代だからこそ、灯台下暗しにならず、母国のよさをあらためて理解したい。
40を超える媒体で時計記事を担当し、イベントの企画なども手がける。手土産はあげるよりも、もらうほうが多い。
広告や雑誌で活躍。撮影現場などに持っていく手土産に一家言アリ。時計好きでもあり、ヴィンテージを複数持つ。