時計も手土産も、会う人を想って選ぶもの。毎月気になる時計の新作をピックアップして、ユニークな共通点のある手土産を一緒にお届けする。
BREGUET|クラシック 5157
シンプルに見えて、繊細な
個性あふれるドレスウォッチ
棒と丸を組み合わせるブレゲ針や、光の反射を防ぐダイヤルのギヨシェ彫り、小さなローマ数字のインデックスやケースサイドのコインエッジ仕上げなど、初代ブレゲから受け継がれる伝統的なデザインや仕上げを取り入れたドレスウォッチ。自動巻き式ながら2.4㎜厚のムーブメントCal.502.3を搭載しており、ケース自体の厚みは5.35㎜。
ラ・メゾン・デュ・ショコラ|エクレール
濃厚なクリームを楽しむ
大人のエクレール
1977年にパリで創業したショコラ専門店「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」。定番人気の「エクレール」は、ガナッシュを混ぜ込んだ濃厚なショコラクリーム入りの「エクレール ショコラ」(左)と香ばしいキャラメル風味のクリームが入った「エクレール キャラメル」(右)のほかに「エクレール カフェ」や期間限定商品も人気だ。
背景を語りたくなる、時計と手土産のマリアージュ
センスがいい手土産というのは、身近だけど質がよくて、ちょっと高級なものだったりする。例えばフランスの伝統菓子である「エクレール(エクレア)」は、コンビニでも買えるからこそ、その最高峰は絶対に喜ばれる。
ラ・メゾン・デュ・ショコラの定番である「エクレール」は、外側はカリッ、内側はモチッとしたシュー生地の中に、濃厚なクリームがたっぷりと入っており、ワインとのマリアージュもおすすめしたい、大人のスイーツだ。
このお菓子は19世紀に活躍した天才料理人のアントナン・カレームが考案したといわれるが、彼と同時代に同じくパリで活躍していたのが、天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲだ。彼が製作していた懐中時計のスタイルを継承する「クラシック 5157」は、シンプルさを極めた二針モデル。その繊細だがこだわりぬいたディテールをもち、時計を眺めることが喜びとなる。
ブレゲもカレームも王侯貴族から愛され、時計と料理というクリエイティブな世界で頭角を現した時代の寵児。その歴史を今に伝える時計とエクレールを同時に楽しむという、うんちく話込みの手土産なんていかがだろうか。
40を超える媒体で時計記事を担当し、イベントの企画なども手がける。手土産はあげるよりも、もらうほうが多い。
広告や雑誌で活躍。撮影現場などに持っていく手土産に一家言アリ。時計好きでもあり、ヴィンテージを複数持つ。