時計も手土産も、会う人を想って選ぶもの。毎月気になる時計の新作をピックアップして、ユニークな共通点のある手土産を一緒にお届けする。
TUDOR|ブラックベイ
外側も中身もタフな
次世代ダイバーズ
多くの冒険家や軍隊が採用してきたタフウォッチの伝統を継承。優れた防水性を備えつつ、搭載する自社製ムーブメントCal.MT5602-Uは、精度と耐磁性に優れる公的認証であるマスター クロノメーターも取得している。大型リュウズなどタフな個性をもつが、操作しやすいバーガンディのベゼルが、さらに華やぎを加えてくれる。
ピアッティ|ジャンボン・オーヴェルニュ・ポー・フェルミエ
切りたてのふんわりとした
食感を堪能したい
目黒区駒場にあるイタリア食材店「ピアッティ」は、多くの食道楽が愛する名店。生ハムをカット販売しており手土産としても人気が高い。人数や合わせるお酒をもとに、店主と相談しながら選びたい。
春の訪れを彩るベストマッチング
どれだけ年を重ねても、桜の時期はうれしい気分になる。窓から満開の桜が見える友人宅でのホームパーティー。めいめいが気のきいたおつまみを持ち寄って、昼間からノンビリとワインを楽しむなんて最高の春の迎えかただ。
しかしこうなると手土産はセンスの見せどころとなり、生半可なものでは驚いてはもらえない。そんなときでも慌てないのは、イタリア食材店ピアッティの生ハムという奥の手があるから。当日お皿を持ってお店に行き、おすすめのハムを皿盛りしてもらえば、おつまみの主役となるはずだ。生ハムの薄いピンク色は、まるでソメイヨシノ…なんて高度なリンクで、パーティーを盛り上げたい。
そんな大切なイベントに選ぶ時計は、春っぽい美しい赤を効かせたチューダーの「ブラックベイ」なんていかがだろう。200m防水のタフウォッチだが、華やかなベゼルのおかげで、手元がにぎやかになる。
すぐに散ってしまう桜も、ふわっとした味わいの生ハムも、そして友人たちとの語らいも、すべてが一期一会の貴重な時間。しかしこの春の思い出は、ずっとこの時計に刻まれるのだ。
40を超える媒体で時計記事を担当し、イベントの企画なども手がける。手土産はあげるよりも、もらうほうが多い。
広告や雑誌で活躍。撮影現場などに持っていく手土産に一家言アリ。時計好きでもあり、ヴィンテージを複数持つ。