「理想の一本」のつもりで手に入れたものの、ついつい「次の一品」を夢見てしまう。 時計好きならずとも虜にされる、パテック フィリップ。スタイリスト/ファッションディレクター 小沢 宏さんに“初めて手に入れた1本”と“最後に手に入れたい1本”について、その魅力とともに語ってもらった。
“最初の1本”
PATEK PHILIPPE CALATRAVA 5196 TIFFANY
2年ほど前にハワイのティファニーで購入しました。ティファニーのWネームが流行ったのは’90年代。当時はただ見ているだけでしたが、ようやく買える環境になったので手に入れました。僕は今年で53歳になりますが、それでもこの時計をつけこなすにはまだ若いと感じます。それくらいカラトラバには特別なオーラを感じるし、つける場と着こなしを考えさせられる。だから 正直出番は少ないんです。でも、いざというときにしかつけない時計があってもいいし、むしろあってしかるべき。これは僕にとってそういう特別な存在ですね。
最後のパテック フィリップはコンプリケーション。フェイスデザインは複雑だけど、スポーツラグジュアリーのような強さじゃなくひたすら上品。美しいですね。僕は車に乗らないことを考えれば価格も非現実的ではないかな。…ただの言い訳だけど。
“最後の1本”
PATEK PHILIPPE ANNUAL CALENDAR 5146
一年に一度だけ日付の調整が必要な年次カレンダー機構を搭載。ムーンフェイズとの組み合わせで文字盤がアートのよう。自動巻き。ローズゴールド。ケース径39mm。¥4,520,000/パテック フィリップ(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
小沢 宏さん
スタイリスト/ファッションディレクター
パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEl:03-3255-8109
Photos:Yuichi Sugita[BGHE]
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]