防水基準やスペックはキープしながらファッション性を高めたダイバーズが増えてきている。ダイバーズに興味はあるけど、どこか後ろめたくて試せなかった40歳男子には朗報だ。スマートなルックスだったり、遊びあるデザインだったり、文化系な着こなしやライフスタイルにすぐ取り入れられる!
街で映える個性派
《 ルイ・ヴィトン 》 タンブール ストリート ダイバー パシフィックホワイト
色とデザインでポップに遊ぶ
カシミヤニットにジーンズを合わせたシンプルなコーディネートを一気に華やいだ印象にしてくれる、ルイ・ヴィトンの新たなダイバーズウォッチ「タンブール ストリート ダイバー」。イメージしたのはオフィスやジム、そしてマリンライフをシームレスに楽しむアクティブな人々なので、防水性能は100mとやや控えめ。それでも、雨や手洗いなど時計が激しく濡れるシチュエーションはたくさんあるので便利なのだ。逆回転防止ベゼルをインナー式にすることで、柔らかなタンブールのフォルムは維持している。しかも15分までを計測するインジケーターをはっきりした色にして、ポップな雰囲気に。ホワイト×ネイビーのコントラストが、エレガントであり爽やか。
クオーツ。SS。ケース径39.5㎜。100m防水。時計¥706,200・ニット¥146,300・デニムパンツ¥77,000/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
《 ベル&ロス 》 BR 03-92 ダイバー レッド ブロンズ
ブロンズ×レッドで華やかに
ダイバーズウォッチと名乗るには、公的な防水基準をクリアしなければならない。防水性能を高めるためにはケースバックをねじ込み式にするのがセオリーで、そのためケースはラウンド型が好まれた。しかしベル&ロスでは角形であってもケースの気密性を高める方法を考案し、世にも珍しい角形ダイバーズウォッチを生み出した。そのケースデザインだけでもかなり個性的だが、ケースはブロンズで、ダイヤルとベゼルはレッドと、素材や色もインパクト大。色相性のよいカジュアルなデニムシャツに気負いなくつけるのもアリ。世界限定999本。
自動巻き。ブロンズ。ケースサイズ42㎜×42㎜。300m防水。時計¥572,000/ベル&ロス(ベル&ロス ジャパン) シャツ¥28,600/グラフペーパー Tシャツ¥25,300/キャバン(キャバン 代官山店) パンツ¥37,400/ウェルダー 帽子¥5,500/ダイワ ピア39(グローブライド)
《 ジャガー・ルクルト 》 ポラリス・マリナー・デイト
スッキリ顔にブルーを効かせる
1250を超える自社製ムーブメントを開発してきたスイス屈指の技巧派ジャガー・ルクルトの中ではかなり珍しい、300m防水のダイバーズウォッチ。シンプルで機能的でありながら、色気や知的なムードもあるので、ダイバーズウォッチとは無縁のリネンジャケットのセットアップにもすんなりマッチする。デザインのベースになっているのは1968年製の「メモボックス・ポラリス」で、2時位置のリュウズで操作するインナーベゼルのおかげでダイヤルまわりがすっきりして、クラシック&エレガントに見える。しかもダイヤルは紺碧の海を思わせる深みのあるブルーグラデーションのラッカーで仕上げられており、ため息が出るほど美しい。
自動巻き。SS。ケース径42㎜。300m防水。時計¥1,284,800/ジャガー・ルクルト ジャケット¥46,200・パンツ¥37,400/ブラームス(ワンダリズム) シャツ¥46,200/オーラリー
《 チューダー 》 ブラックベイ フィフティ-エイト“ネイビーブルー”
ファブリックストラップで魅せる
各国の海軍や冒険家から愛されてきた、堅牢な時計で知られるチューダー。このモデルは1958年に発売した「ビッグクラウン」と呼ばれる同社のダイバーズウォッチに由来し、ちょっとレトロな雰囲気。防水性能は200mを確保し、搭載するムーブメントは自社製で、高精度の証しであるクロノメーター認定も受けている実力派。しかし39㎜という絶妙なサイズやネイビーブルーの色合い、そしてなによりもフランス製のファブリックストラップのしなやかな美しさによって、文化系スポーツな着こなしにもエレガントな雰囲気を加えてくれる。
自動巻き。SS。ケース径39㎜。200m防水。時計¥365,200/チューダー(日本ロレックス / チューダー) パーカ¥74,800/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー) Tシャツ ¥11,550/ダイワ ピア39(グローブライド) パンツ¥28,600/エンジニアド ガーメンツ 帽子¥9,900/アンデコレイテッド スニーカー¥16,280/ニューバランス(ニューバランス ジャパンお客様相談室)
※文中すべて、SS=ステンレススチール、Ti=チタン、PVD=物理蒸着法の略です。
ダイバーズウォッチに関するおすすめ記事はコレ!
Hair&Make-up:Katsuyoshi Kojima[TRON]
Stylist:So Matsukawa[TRON]
Models:Ichiro Sakuragi Nils T.Eve Tigger
Composition&Text:Tetsuo Shinoda