男女で時計をシェアすることが注目のトレンド。押さえておきたい3つのポイントは、小ぶりなフェイス、クリーンな文字盤、調整のきくレザーストラップだ。そんな「シェアウォッチ」の良作モデルをケース別に全3回でご紹介。第1回目は「スクエアケース」。
Cartier 「タンク ルイ カルティエ ウォッチ」
男女問わず幅広く、そして長く愛され続け、今年で100周年を迎えるタンクこそ、まさにシェアウォッチの“王”と呼ぶにふさわしいモデルだろう。戦車に着想を得た男性的な直線のケースに、洗練されたローマンインデックス&サファイアカボションのリュウズなど優美な意匠が加わったデザインには、性別を問わない唯一無二なエレガンスが漂う。その姿は端正なスーツスタイルにも、柔和なニットにも寄り添う普遍的な魅力を放つ。クオーツ。18KYG。ケースサイズ33.7㎜×25.5㎜。¥1,070,000/カルティエ(カルティエカスタマーサービスセンター)
(男性)スーツ¥143,000/タリアトーレ・シャツ¥33,000/ルイジボレッリ・タイ¥16,000/ステファノビジ(すべてエストネーション) (女性)ピアス¥755,000/カルティエ(カルティエカスタマーサービスセンター) ニット¥40,000/シー(エスストア)
TIFFANY&CO.(右上) 「ティファニー イーストウエスト」
スイスに工房を持つほどの名門時計ブランドだったティファニーが、1940年代に作ったトラベルクロックからインスピレーションを受けた時計。リュウズ側に12時位置をもってくるという大胆なレイアウトが特徴。インデックスにティファニーブルーを取り入れることで、やわらかな印象に仕上がっている。クオーツ。SS。ケースサイズ42㎜×25㎜。¥460,000/ティファニー(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
JAEGER-LECOULTRE(右下) 「レベルソ・クラシック・ミディアム・デュオ・スモールセコンド」
1931年に誕生したマスターピースで、アールデコ様式の優美なデザインが特徴。反転式のケースをひっくり返すと、海外旅行時に便利な第二時間帯表示が現れるのだが(針操作はケース上部のレバーで行う)、こちらの文字盤色はブラック。つまり一本で二つの顔をもっているので、カップル同士でシェアする際もファッションに応じて使い分けしやすい。手巻き。SS。ケースサイズ42.9㎜×25.5㎜。¥890,000/ジャガー・ルクルト
NOMOS GLASHÜTTE(左) 「テトラ ネオマティック アトランティックブルー」
ドイツ時計産業の聖地であるグラスヒュッテで作られる時計で、工芸学校バウハウスの理念を投影したシンプル&読みやすいデザインが特徴。エッジをきかせた角型ケースはベーシックながら存在感があり、辛口のデザインは女性からも好評。搭載するCal.DUW3001は薄型なので、ケース厚が7.2㎜しかなく、手元をスマートに見せる。自動巻き。SS。ケースサイズ33㎜×33㎜。¥450,000/ノモスグラスヒュッテ(大沢商会時計部)
エストネーション TEL:03-5159-7800
大沢商会 時計部 TEL:03-3527-2682
カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757
ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク TEL:0120-488-712
※UOMO10月号掲載商品につき品切れや取り扱い終了の可能性があります。
Hair&Make-up:Risa Fukushima
Stylist:Tatsuou Sakai
Models:Ben Stolte
Composition&Text:Tetsuo Shinoda
※文中すべて、SS=ステンレススチールの略です。