色気のある時計はカジュアルダウンさせる
「腕が細いとフェイスが大きいスポーツウォッチは抵抗があって、自分でも似合わないと思っていました。カルティエはタンクをはじめ小ぶりなモデルが多いので、それなら合うんじゃないかと。そこで運よく見つけたのが、今着けているサントスのオクタゴンです。ドレスに寄ったスタイルでも合うし、一方でGジャンにも合うなど合わせる服を選ばないところが自分のスタイルに合うなと。今から3~4年前にフリマアプリで見つけて購入。クォーツなのでそれほど高額ではありませんでした」
「時計についてはまったく知識がなかったのですが、エディフィスに入って時計好きの先輩からいろいろと教えてもらいました。当時は社内でもカルティエか、あるいはロレックスなどのスポーツウォッチを着ける人が多かったので、諸先輩方の影響からカルティエを好きになったのもありますね。ゴールドが入っている時計は少しギラついてしまうので、ジャケットなどと合わせるときはインナーにスウェットなどを入れてカジュアルダウンさせると、バランスが取れます」
「スポーツウォッチは自分には似合わないと思い込んでいましたが、やはり先輩方の影響は大きいのか、ロレックスのサブマリーナーやオイスターデイトなどのスポーツウォッチが気になっています。ただ、小ぶりなサイズじゃないと確実に似合わないので、サイズ感がしっくりくる個体があれば挑戦してみたいなと。このサントス オクタゴンはステンレスのブレスも特徴ではありますが、ドレスな着こなしとカジュアルな着こなしを行き来する自分にとっては、革ベルトよりステンレスブレスの方が合っているなと感じています」
2015年にベイクルーズに入社後、エディフィスで経験を積み現在に至る。ジャンルの垣根を超えたスタイリングセンスと審美眼を持ち、業界人からの信頼も厚い。時計は小ぶりなサイズを好み、服とのバランスを考えた着こなしに一家言もつ。
Photos: Yumi Yamasaki
Text: Yasuyuki Ushijima