品格が際立つホワイトゴールドにこだわった
「このヴァシュロン・コンスタンタンのドレスウォッチは1970年代のもの。レクタンギュラーのホワイトゴールドかプラチナを探していたんです。手首が細いので30mm台というサイズ感も購入する決め手となりました。これまで入れ替えはありましたが、IWCのラウンドモデルにはじまり、次にジャガー・ルクルト、そしてオーデマピゲのドレスウォッチ、ピアジェ…とすっかり時計の沼にハマって複数を所有。ついにはパテック フィリップのカラトラバ(3796R)、ゴールデンエリプスも所有しました。そこでふと、3大時計ブランド(パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲ)と言われる時計を着用してその所以を感じてみたいという気持ちに駆られて、ヴァシュロンもタイミングがあればと思うようになったんです。」
「お世話になっている時計屋さんから購入し、3年ほどになります。当時私は黒を基調にしたスタイルが多かったのですが、ホワイトゴールドは品よく存在感が出せて良いんですよね。ステンレススティールやプラチナ、ホワイトゴールドって、一見するとシルバーに見えて人に伝わりにくいものの、よく見るとそれぞれ違った光り方で自分だけの高揚感あるというのが良いんです」
「メンズドレスを軸にしたユナイテッドアローズの中でも最高峰に位置付けているソブリンレーベルに携わっているので、いわゆるハズしの時計ではなくスタイルにしっかりハマる、これ見よがしではないドレスウォッチを選ぶことが多かった。それにヴァシュロンには堅いイメージがありましたが、このモデルなら堅すぎずちょうどいいなと。マットのダークグレーの文字盤とベルトを合わせたかったので、購入時にクロコダイルでオーダーして大切に使ってきました」
1990年生まれ、ユナイテッドアローズに新卒で入社以降、ドレス部門を担当。現在はソブリンのバイヤーを主に、店頭でセールスマスターも兼任する。
Photos: Takahiro Idenoshita
Text: Yasuyuki Ushijima