年齢を重ねてゴールドの時計が似合うようになった
「昔はロレックスのGMTマスターをよく着けていたのですが、ヴィンテージ好きゆえ、小ぶりで文字盤に経年変化があるロレックスも欲しいなと思うように。はじめはなかなか見つからなかったのですが、偶然立ち寄った新宿の『ベスト ヴィンテージ イシダ』で、この1964年製のオイスター パーペチュアル デイト(Ref.1500)を発見しました。探していたモデルだったこともあり、5分で即決(笑)。ケース径は34mmと小ぶりで、文字盤が経年変化で焼けているのがポイント。時計はなかなか狙って味を出すことができませんから、いい塩梅に日焼けしたヴィンテージの文字盤には価値があるし、これを見つけた瞬間に自分の相棒として今後の人生を歩んでいきたいと思いました。ゴールドケースのブラックダイヤルにはコードバンが似合うのではと思い、ベルトは交換しています」
「以前に所有していたGMTマスターはゴールドとシルバーのコンビだったので、ゴールドに抵抗はありませんでした。歳をとるとシルバーよりゴールドのほうが肌馴染みが良くなりますよね。あとは金が高騰しているので、逃すと買えなくなるなと(笑)。普段はジャケパンなどのきちんとした着こなしや、オールデン、G.H.バスなどの革靴と合わせることが多いです。レザーベルトの質感と色は靴とリンクさせるのがセオリー。ベルト交換が楽なので、実はコードバンのほかに実は10本ほどベルトを持っています」
「これまで購入してきた時計はほとんどがラウンドフェイス。レクタングルはドレッシーになりすぎるので、着こなしを選んでしまいそうで避けてきました。次に欲しいのはカルティエのエリプス。楕円形の上品なケースデザインが、ラウンド一辺倒の自分の価値観を変えてくれるのではないかと思うんです」
都内のアパレルショップに勤務し、最近では仕入れブランドのバイイングも兼務する。古着店に勤めていた経験もあり、ヴィンテージにも精通。最近のマイブームは、企業モノのロゴキャップと90年代のTシャツ集め。
Photos: Yumi Yamasaki
Text: Yasuyuki Ushijima