インヤンモチーフのオメガ。それだけで惹かれる理由になる
「半年ほど前にワタリウム美術館のON SUNDAYSのなかにある『GEEK WATCH TOKYO』で購入しました。とにかくマニアックで面白いデザインの時計ばかりがラインナップされているお店で、よく通っています。このオメガも、フェイスに刻まれたインヤンのデザインが独創的ですよね。陰と陽を表すインヤンのマークが元々好きで、オメガなのにインヤンという意外性で選びました。以前から店頭に並んでいて、はじめて見たときから『次はこれかな~』と狙いを定めていたのを覚えています。ちなみに普段はオメガ以外に薄いシルバーの時計も使い分けていて、そちらはジュべニアというスイスの老舗ブランドのものです」
「インヤンデザインの文字盤だけでなく、針先がアンククロスになっているのがいいですよね。このモデルは1980年代のものですが、もっと古いのでは?と思わせる雰囲気がお気に入り。ベゼルのゴールドは18K。シルバーとのコンビなので、アクセサリーとの合わせも迷いません。オメガは学生の頃にスピードマスターを思い切って購入した思い出深いブランドです。いつの間にか壊れてしまいましたが、今でもそのスピードマスターは持っています」
「ジャケットやシャツなどを着ることが多いので、薄くて小ぶりな時計が好みなのかとよく聞かれますが、実は時計の薄さにはあまり固執しておらず、厚みのあるゴツい時計も持っています。ただ、シンプルで薄いほうが見やすいとは思います。ゴツくても仰々しいのではなく、ちょっと小技やヒネリの利いたデザインが入っている方が好きですね。だから次に狙っているのは面白いデザインの時計で…また『ギークウォッチ』に通わなきゃ(笑)」
大手セレクトショップの販売・プレスを経て独立。運営するショールーム兼ショップ「ブランデット東京」ではPRや販売を行う。レストランでスパイス料理の修行をしながらも自身のアパレルブランド「ジャケット」ではディレクターも務める。
Photos: Takahiro Idenoshita
Text: Yasuyuki Ushijima