Watch SNAP 30

04
ジャガー・ルクルトのレベルソ
2024.03.27
最終更新日:2024.03.27

ジャガー・ルクルトのレベルソ

白石健太朗さん/バッグデザイナー

種類豊富なタンクに迷っていた頃、レベルソが気になって

白石健太朗さん/バッグデザイナー

「30歳を過ぎたら年相応の良い時計が欲しいとずっと考えていました。当初はカルティエのタンクを漠然と考えていたのですが、実際にその歳になったらピンとくる時計が見つからなくて。ある時、結婚指輪がゴールドなのに、時計がシルバーなのは違和感があると思ったんです。そこで、ゴールドのタンクを探したら、タマ数も種類も多すぎて何を基準に選んだらいいのかがわからなくなってしまいました(笑)。そんなときに意識し始めたのがレベルソでした。ケースが回転するギミックも個性的ですし、予算の範疇にある価格だったので、1年半ほど前に思いきって購入することにしたんです」

ジャガー・ルクルトのレベルソ

「一番気に入っている点は、廃盤のボーイズサイズということ。ただでさえレベルソは華奢なので、とにかくどんなスタイルでも合うし、気分を上げてくれる存在です。最近ではクリーンなスタイルやモードな着こなしにもつけることが多いですね。仕事柄、レザーバッグや小物を自分で作るため、今付けているストラップも自作しています。」

ジャガー・ルクルトのレベルソ
レベルソは1931年に誕生。当時からケースフォルムや上下に入ったアールデコ調のゴドロン装飾、そしてインデックスや数字のデザインはほぼ変わっていない。エレガントなデザインだが出自はスポーツウォッチというのも面白い。ケースを反転させるデザインは、インドに駐在していたイギリス将校が、ポロ競技中でも壊れない時計が欲しいとオーダーしたことによる。当時の時計の風防ガラスは今ほど強度がなかったのだ。

「腕時計が好きな方は機械式などにもこだわりますが、自分が買うときはむしろ、クォーツがいいなと思っていたほどで、ムーブメントへのこだわりはありません。レクタングルはレベルソで満足できているので、次はラウンドタイプの時計を狙っています。レベルソよりも少しスポーティで気分を上げてくれるような腕時計がいいですね。漠然と思いつくのは、ヴィンテージのオメガのシーマスターとか…。以前に広告で見たシーマスターの文字盤がグリーンで綺麗だったので、記憶に残っているだけかもしれませんが(笑)。とにかく、小径でタフに使えるけど高級感のある時計が私の好みです」

FULGORデザイナー
白石健太朗さん

1991年生まれ。小物やバッグを製作するレザーブランド、「フルゴル」のデザイナー。小ぶりな時計を好み、ハミルトンのカーキをカジュアルに着けることも。

Photos: Yumi Yamasaki
Text: Yasuyuki Ushijima

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