Watch SNAP 30

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ブレゲのクラシック
2024.07.27
最終更新日:2024.07.27

ブレゲのクラシック

小曽根広光さん/エディター・ライター

格式の高いスーツと相性がいい

小曽根広光さん/エディター・ライター

「実はこれ、3本目のブレゲ・クラシックなんです。複数の時計を持っているなかでも、不思議とこれだけはリピートしてしまう。最初に手に入れたのは10年ほど前。手放してしまいましたが、エクストラフラットともよばれる“Ref.3500”でした。2本目は“Ref.3210”のイエローゴールド。当時付き合っていた私の妻がドレスウォッチを探していたのでシェア用に。結婚後も着けていましたが、結婚指輪がプラチナなので色がマッチせず、約2年前に今日着けているホワイトゴールドの3210を買い足しました。自分が時計を集めだしたのは、アジアのドレスファッション界を牽引するマーク・チョー氏を取材してから。2015年から取材で頻繁に会うようになり、時計マニアだという話を聞いてから感化されたんです」

ブレゲのクラシック

「時計選びでサイズは重要ですよね。以前はドレスなら34mmまで、スポーツウォッチは36mmまでという感覚でした。シャツの袖に干渉せず、細い手首に収まる小径が好みなので、必然的に古いものを選ぶことが多くなります。あまり実用には及ばない時代のものよりも、90~00年代に作られたポストヴィンテージが中心です」

「このクラシックはスタイルを選ぶ時計だと思っています。ローマンインデックスにブルースチールの針が付いていて、要素的にはカルティエのタンクに似ているのですが、タンクとは違って服装を選ぶ印象があります。最初はスーツ用に購入したのですが、普通のスーツにはイマイチしっくりきませんでした。いわゆる格式高いスーツと相性がいいんです。自分はネイビーストライプのスーツをよく着ますが、そういったビジネススーツには合わせない。ただ、逆にカジュアルなスタイルとも相性は良くて、少し伸びたヴィンテージのスウェットやオーバーサイズのシャツに合わせることもあります。今日はカジュアルなジャケットを着ていますが、こうした装いにハズしで着けるのも良いですよね」

ブレゲのクラシック
ブレゲのクラシック
Ref.3210のホワイトゴールドは1990年代製。ケース径は30.5mmとアンティークウォッチに通ずる小ささ。ダイアルに施されたギヨシェ、ケースの側面に施されたコインエッジの装飾やブルースチールのブレゲ針などブランドの魅力をそのまま形にしたようなデザインが小曽根さんのお気に入り。

「様々な時計をしてきましたが、今狙っているのはロレックスのエクスプローラーⅠ。 “Ref.1016”というヴィンテージでド定番のモデルがあるのですが、いい状態で出てきたら欲しいです。あとはA.ランゲ&ゾーネのリトルランゲⅠ(36.8mm)も狙っています。最近はセミドレスウォッチに傾倒しているので、このクラシックよりも少し径が大きくて、ムーンフェイズが付くなど装飾性のある個体があったら良いなと」

エディター・ライター
小曽根広光さん

新卒で世界文化社に入社後、『MEN‘S EX』編集部に約11年間在籍。ドレスクロージングを中心に経験を重ね、2018年に独立。パテック フィリップやジャガー・ルクルトなど、複数のドレスウォッチを所有する。

Photos: Yumi Yamasaki
Text: Yasuyuki Ushijima



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