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ロレックスのデイトジャスト クォーツ
2024.11.26
最終更新日:2024.11.26

ロレックスのデイトジャスト クォーツ

坂田真彦さん/Archive & Style代表

時計業界の転換期に生まれたデイトジャストのクォーツ

坂田真彦さん/Archive & Style代表

「1980年代初頭に作られた、ロレックス オイスターデイトジャストのクォーツです。このモデルは前期と後期が存在していて、両者の違いはブレスの形状。こちらは前期モデルで、確証こそないですが、都市伝説的にジェラルド・ジェンタがデザインしたといわれています。よく見るとケースやストラップのデザインはそれっぽいですよね。歴史を辿ると、'69年にセイコーがクォーツを開発して、'70~'80年代はスイスの機械式時計業界にクォーツショックが起こりました。要するに、職人が作る機械式時計よりも安価でかつ正確に時を刻むというとんでもない技術革新で、時計の価値自体が変わってしまうほどの大事件。時計業界の旗手を担っていたロレックスも、時代の変化に対応するかのように、いっときクォーツを展開していました。そんな時代を象徴するようなストーリーが面白いですし、それがこのデイトジャストを選んだ理由でもあります」

ロレックスのデイトジャスト クォーツ

「時計以外に、リングやブレスレッドなどのアクセサリーは着けない派。そこでもこだわっているのが、いかに自分のライフスタイルと親和性が高いかということ。自分は今までサーフィンなどのマリンスポーツをしてこなかったので、例えばロレックスでいうとサブマリーナを選ぶのはどこか違うなと感じてしまう。だからこそ、旅好きの自分はGMTマスターやエクスプローラーⅠ、そしてデイトジャストを選ぶ。このデイトジャストは36mmなので、自分の腕にもしっくりきます」

ロレックスのデイトジャスト クォーツ 2
1980年代初頭に製造された第4世代のデイトジャストで、坂田さんの個体は前期のクォーツ。まことしやかにジェラルド・ジェンタデザインと語られているが、坂田さんもお気に入りのブレスの形状などにもその片鱗は表れている。36mm径という旬のサイズ感も相まって、その価値は年々高騰している。

「古着やヴィンテージが好きなので、もちろん古着にも合わせますが、ブレザーやモノトーンアイテムとも好相性です。最近は'90年代的なスタイルに合わせるのが面白いですね。当時、自分も古着の501®にパタゴニアのナイロンアノラックを合わせるなどしていたのですが、今回は当時の焼きまわしにならないように“ビッグE”の501®と、一点豪華主義的なプラダのナイロンジャケットを合わせて、年相応にハイブランドを取り入れるのが気分です」

「次に狙っているのは薄くてドレスっぽい時計。年齢もそうですが自分的には王道なものを選びたい。ブランドでいうとロレックスやパテック・フィリップになると思いますが、スクエアフェイスの時計でいうとカルティエも面白いものが掘り出せそうなので、色々と探していきたいですね」

Archive & Style代表
坂田真彦さん

1970年生まれ。さまざまなコレクションブランドで経験を積んだ後、フリーランスのデザイナーとしてのキャリアをスタート。2004年には、自身のデザインスタジオ「Archive & Style」を設立。ヴィンテージウェアや家具、デザインに精通し、卓越したセンスでマルチに活躍中。UOMOでもたびたび目指すべきファッショニスタとして取り上げられる。

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