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カルティエのサントス-デュモン
2024.03.25
最終更新日:2024.03.25

カルティエのサントス-デュモン

西野大士さん/NEATデザイナー、にしのや代表

「この薄いケースに機械が入ってるって、夢しかないですよ(笑)」

西野大士さん/NEATデザイナー、にしのや代表

「このサントス-デュモンを購入したのは約8年前。当時から江口洋品店・江口時計店のPRを自分の会社で請け負っていて、その縁が大きかったです。人気のタンクシリーズも、マストタンクならまだ10万円台で手に入った時代に、サントス-デュモンは50万円近くしましたが、値段を別としてもとにかくひと際輝いて見えたんです。結果、天邪鬼な性格もあって、多くの人がもっとも好むモデル“じゃないほう“に飛びつきました(笑)」

カルティエのサントス-デュモンの画像_2
着こなしのアクセントにもなるが、服の上から巻くとストラップが傷みにくい。レトロスポーティなフリースと合わせても違和感がないのは、カルティエの懐の深さと、西野さんのセンスあってこそだ。

「今はサントス-デュモンをメインで使っていますが、他にパテック フィリップのカラトラバとゴールデン・エリプスも持っています。これらに共通して言えることは、薄くて品のいいドレスウォッチということ。世代的にカジュアルなG-SHOCKやスウォッチも好きですが、高級時計は一貫して、薄くシンプルなものが好きなんです」

カルティエのサントス-デュモン
カルティエのサントス-デュモン
サントス-デュモンは、1904年に飛行家のパイオニアであるアルベルト・サントス=デュモン氏の要望を受け、ルイ・カルティエが贈ったことがはじまり。世界初の男性用実用腕時計と言われる。8つのビスで留められたベゼルはあまりに有名。西野さんの個体は’80年代のもので手巻きムーブメントを搭載。ケースは18Kイエローゴールドだ。

「その中でもカルティエは、ジュエラーらしく装飾品的に楽しむことができますよね。これからはもう少し違うサントスも欲しいです。気になるのは、ヴィンテージのサントス カレ。ケースもブレスレットもステンレスで、自動巻きなんです。あとは…「XL」「ジャンボ」と呼ばれる大ぶりなヴィンテージのタンク ルイ カルティエにも憧れます。ほんと、キリがないですよね(笑)」

NEATデザイナー、にしのや代表
西野大士さん

1983年、淡路島出身。ブランド「NEAT」「DRESS」のデザイナー兼、PR会社「にしのや」代表。時計やクルマ、カメラにも一家言あり、時計は高級ヴィンテージのほか、カジュアルなものを中心に延べ30本以上を保有する。

Photos:Takahiro Idenoshita

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