「この薄いケースに機械が入ってるって、夢しかないですよ(笑)」
「このサントス-デュモンを購入したのは約8年前。当時から江口洋品店・江口時計店のPRを自分の会社で請け負っていて、その縁が大きかったです。人気のタンクシリーズも、マストタンクならまだ10万円台で手に入った時代に、サントス-デュモンは50万円近くしましたが、値段を別としてもとにかくひと際輝いて見えたんです。結果、天邪鬼な性格もあって、多くの人がもっとも好むモデル“じゃないほう“に飛びつきました(笑)」
「今はサントス-デュモンをメインで使っていますが、他にパテック フィリップのカラトラバとゴールデン・エリプスも持っています。これらに共通して言えることは、薄くて品のいいドレスウォッチということ。世代的にカジュアルなG-SHOCKやスウォッチも好きですが、高級時計は一貫して、薄くシンプルなものが好きなんです」
「その中でもカルティエは、ジュエラーらしく装飾品的に楽しむことができますよね。これからはもう少し違うサントスも欲しいです。気になるのは、ヴィンテージのサントス カレ。ケースもブレスレットもステンレスで、自動巻きなんです。あとは…「XL」「ジャンボ」と呼ばれる大ぶりなヴィンテージのタンク ルイ カルティエにも憧れます。ほんと、キリがないですよね(笑)」
1983年、淡路島出身。ブランド「NEAT」「DRESS」のデザイナー兼、PR会社「にしのや」代表。時計やクルマ、カメラにも一家言あり、時計は高級ヴィンテージのほか、カジュアルなものを中心に延べ30本以上を保有する。
Photos:Takahiro Idenoshita