千鳥格子のパンツがこんなに合わせやすいなんて!
「架空の美術館がコンセプトのブランドMOD(Museum of Daily)は、いつもどこか少し知性を感じるものづくりをしていて、その知性も一緒に身にまとえるような気分になるところが気に入っています。このトラウザーは、画家の藤田嗣治がハンドメイドで作っていたパンツをMODの解釈で再現したもの。そんなストーリーに惹かれました。また、太めでストンとしたシルエットですが、パターンの妙なのか少しフレアな雰囲気が出ている点も、今の気分にぴったりハマりましたね」
「浅草橋にあるオーダー&セレクトショップのアウバ ジャコネッリで、このトラウザーのオーダー会が開催されるということでお邪魔してきました。最初は用意されている3つの柄の生地から汎用性の高そうなストライプを購入しようと思ったんです。が、MODのデザイナーから千鳥格子は合わせやすいよと言われ、彼の話を聞いているうちにどんどん興味がわき、最終的には千鳥格子を選んでいました。実際に着用してみて、すごく使いやすいので正解でしたね。軽さのあるウール地は、春先にも活躍しそう。薄手のハイゲージニットをインしてはいたり、明るい色のシャツを少しブラウジングしてはいたり、いろいろと楽しめそうです」
カーディガン:DRIES VAN NOTEN
タートルネックニット:LEMAIRE
トラウザー:MOD × Auba Jaconelli
ブーツ:J.M.WESTON
「今回のスタイリングはミニマルでクリーンな印象に。トラウザーが少しフレアでフレンチライクだったので、J.M.ウエストンのチェルシーブーツを合わせました。オーダー時もこのブーツと合わせることを想像していたので、少し甲にかぶるくらいの丈に調整。トラウザーの縦のシルエットがきれいに出るように全体のバランスを整えたのがポイントです。トップスはコンパクトに。カーディガンはレディースのXSサイズをセレクトし、レイヤード風デザインのタートルネックはグレーのミックス調の色味でトラウザーとカラーを合わせ、まとまりを意識しました」
Interview&Text:Mayu Yamamoto