上品で美しいソックスはジョンロブだからこそ

「ジョンロブのディレクターとしてパウラ・ジェルバーゼ氏が就任したときに登場した、ライトウェイトウォーキングソールのシューズのファンです。軽量で歩きやすいのにジョンロブならでは王道の名靴としての佇まいが共存しているのがいい。パウラ氏が退任されて、また新しいライトウェイトなソールが登場したとのことで、六本木ミッドタウンの店舗を訪ねました。お店に並んでいた新作のブーツが軽量かつ美しく、すごくときめいたのですが、購入までは至らず(今でもウィッシュリストの上位にあります)。実際に購入したのは、ストライプとドットで切り替わったソックス。もともとジョンロブのソックスは好きで、特にホーズタイプは何足か愛用しています。今回はカジュアルなものを選びました。ジョンロブが作るとここまで上品で美しいプロダクトになるんだなと感心しました」

「イタリア産のメリノウールを使用しているため、非常にやわらかくて暖かい。スコットランドのスコティッシュ・ボーダーズで作られたもので、モダンなカラーと柄の組み合わせがスタイリッシュ。継ぎ目は手作業で接合されていて、クラフトマンシップが宿ったこだわりの逸品ですごく気に入っています」

ソックス:John Lobb
コート:Cale
ニット:Cruciani
スウェットパンツ:Cale
キャップ:Loro Piana
アイウェア:LINDBERG
グローブ:DENTS
ブーツ:Timberland
「今回の主役であるソックスを目立たせる着こなしで、かつパーソナリティが滲み出てくるようにコーディネートを考えました。上半身はアンゴラとウール、シルクの混紡素材で作ったロングコートに、クルチアーニのカシミヤセーターと高級感あふれる雰囲気。一方の下半身はスウェットパンツとティンバーランドの6インチブーツでカジュアルに。キャップやグローブを加え、遊びをきかせました」
2018年春夏から「Cale」のディレクター。ファッションのみならず、音楽やアートに精通し、ギャラリーディレクターとしても活動している。
Interview&Text:Kohei Horikomi