サッカー少年だった時代を思い出す
「都内の古着屋で偶然見つけた1990年代後半〜2000年代初めごろのユベントスのセットアップ。この頃はちょうど自分が中高生で、サッカーに明け暮れていました。同時に、ファッションカルチャーにも影響を受けた時代。イタリアのユベントスが特段好きだったという訳ではないですが、アレッサンドロ・デル・ピエロはまさにドンピシャの世代ですね。僕が一番着ていたのは、最近シュプリームがサンプリングしていたバルセロナのナイロンサテンのジャケット。幼馴染もインテル・ミラノの同タイプを着ていたりと、ファッションとサッカーは相互に影響を与えているんだと当時から少なからず感じていました。このジャケットを見つけた時、20年以上経った今でも色褪せることなく、むしろ想いは強くなりました」
「2000〜2006年くらいまでのナイキやアディダスのデザインはピッチ上とピッチ外のもの、ともに自分好みのものが多く、特にこのセットアップは極限のシンプルさに惹かれました。昨年からまた球を蹴り始めましたが、自分たちが普段から作っている服を着てプレーすることもあり、自分が好きなファッションはサッカーも原点の一つなんでしょう」
ジャケット:NIKE(USED)
パンツ:NIKE(USED)
ビーニー:bal
サングラス:stussy
スニーカー:min-nano×ASICS
「バルのフリースビーニーとステューシーのサングラス、ミンナノ×アシックスのスニーカーといった、僕が大好きな洋服をミックスして、いつもの感じで着ています。これが一番心地よいんです」
Interview&Text:Kohei Horikomi