アークテリクスのTシャツが最強でした
「9月はそろそろ秋物の出番かなと意気込んでいましたが、相変わらずのうだるような暑さ。毎年悩ましいこの時期に出会ったのがアークテリクスの一枚。この夏(物)を締めくくり、かつ秋(物)への架け橋となる最高のTシャツなんです! このTシャツのヴィンテージとしての価値を全く知らなかった私は、軽い気持ちで手に取りましたが、そこからの感動の連続。それは予想の遥か上をいくものでした。ギルダンボディ、カナダ製、バックプリント、加工じゃないフェード…。次々と押し寄せる萌えポイントに我慢できず、多分私はニヤけていたと思います(笑)。中でも色がいい。夏から秋へ移ろいゆく季節にも溶け込むフェードのかかったブラウンは、今まさに着たい色。もう少し暑さが続いてもいいかな、なんて思える夏の終わりの素敵な出会いでした」
「このTシャツの魅力は色とバックプリント。暑い時期はTシャツ1枚で堪能したいですね。合わせるパンツはスラックスで。グレー、オリーブ、カーキなどの秋を感じる色で、かつフレア気味だとバランスも取りやすいです。本格的な秋冬に突入したら、インナーとして活用。同色のタートルのカットソーを中に入れて、その上に構築的なジャケットなどを持ってくる。きれいにまとめたスタイリングに投入することで、胸元の始祖鳥がいいアクセントになってくれると思います」
Tシャツ:ARC’TERYX ‘00s
パンツ:CARUSO
シューズ:BIRKENSTOCK
ベルト:ISSEY MIYAKE
メガネ:SAVILE ROW EYEWEAR
アクセサリー:HERMÉS、18K
「ほんの少しでも秋の要素を入れたいなと思いコーディネートしました。要素は“色”。ひとつひとつは夏っぽいアイテムですが、色をブラウンで統一することで少しだけ季節を先取りできないかとトライ。また、コットンTシャツ、ウールのパンツ、スエードのベルトや靴と、それぞれに異なる素材を配置して、単調になりがちなTシャツのコーディネートに抑揚を与えています」
Interview&Text:Mayu Yamamoto