推し活として、まずはTシャツから
「大のF1好き。アラン・プロストやアイルトン・セナ、ルイス・ハミルトンも良いですが、キミ・ライコネンが特に好きです。彼はとても冷淡な性格で知られていて、愛称は“アイスマン”。2012年のアブダビGPで優勝したときも、レース終盤に無線でレースエンジニアに語った内容がすごく印象に残っています。”Leave me alone, I know what I'm doing”『自分がやるべきことはわかっているから、放っておいてくれないか』。内容だけを切り取ると冷たい印象ですが、レースへの真摯な態度に彼の根底にある情熱を垣間見る事ができます。すっかりファンになり、海外のオークションサイトで彼にまつわるアイテムがないかと探していて、ついに見つけました。ライコネンがマクラーレン在籍時に発売されたであろうヴィンテージのTシャツ。根気よく探せば意外と見つかるものですね」
「褪色してフェード感が出た黒ボディと顔料プリントの擦れ具合が良い雰囲気で気に入っています。サイズ感もルーズにみえない程よい塩梅で、自分のワードローブとも合わせやすい。久しぶりにヴィンテージアイテムを買ったので、新鮮な気分。この夏はたくさん着ようと思います」
Tシャツ:VINTAGE
キャップ:VINTAGE
アイウェア:LINDBURG
パンツ:Cale
ブーツ:Lucchese
「キャップは、2020年アメリカ大統領選の民主党候補者バーニー・サンダースのキャンペーン用に作られたもの。Caleのラムレザーパンツと合わせ、ヴィンテージTシャツの生地感と、良い意味でのギャップを出せると考えてコーディネートしました。ルケーシーのウェスタンブーツはコバの張り出しがなく、どんなスタイルにも馴染みやすいです」
2018年春夏から「Cale」のディレクター。ファッションのみならず、音楽やアートに精通し、ギャラリーディレクターとしても活動している。
Interview&Text:Kohei Horikomi