メッシュ素材のモードなベスト
「うだるような暑さの夏は、正直Tシャツしか着たくない。ですが、体型のコンプレックスもあり、“Tイチ”は一番苦手なコーディネート。“Tイチ”を避けつつ、いかに暑さに立ち向かうかがここ数年の夏のファッションテーマなのですが、今年の最適解はこのベスト。メッシュ素材なので、通気性がよく暑い時期にぴったり。ただメッシュってスポーティだったり、アバンギャルドになりすぎたりもする。そこはドリス ヴァン ノッテン。2019年春夏のヴェルナー・パントンのデザインをテーマにしたコレクションにも通じるような独特の柄を乗せることで、一気にモードなアイテムに昇華しています。ファッションアイテムとしてだけでなく、今夏を乗り切る活力にもなってくれている。本当に大好きな一着です!」
「ブラウンやブルーのTシャツなど、ベストの色をインナーで拾うコーディネートにも挑戦したいです。ボトムスはデニムやチノやホワイトパンツを合わせてもいいですが、オレンジや赤のカラーパンツなどを持ってきて、夏っぽさ全開にするのが気分。秋口ならジャケットのインナーとして着て、ベストの新たな魅力を引き出したいです」
ベスト:DRIES VAN NOTEN
Tシャツ:Fruit of the Loom
パンツ:VINTAGE
シューズ:AURALEE × FOOT THE COACHER
アイウェア:Savile Row Eyewear
ベルト:Cartier
アクセサリー:HERMÉS、18K
「今日はベストの柄を目立たせたかったのでインナーは白を選択。柄が浮いてモードになりすぎないように、全体のトーンを揃えることを目指しました。コーディネートのポイントはブラウンのリネンスラックス。以前、この連載で紹介した大阪の古着屋LEYLINEで出会った一本で、真っ先に頭に浮かんだのがこのベストとの合わせ。メッシュ同様清涼感あるリネンのおかげで、とても快適な着心地。足元はサンダルで、さらに涼しさをプラス。スラックス×サンダルの夏の着こなしを上品に見せてくれるのも、このベストだからこそなせるわざですね」
Interview&Text:Mayu Yamamoto