夏場に相応しいウール素材の一本
「昨今の酷暑で、夏は楽な素材のパンツを選ぶことが増えていました。ただ、年齢を重ねて装いや行く場所が変わり、夏場でも徐々にミスマッチに感じることも多くて…。暑さがきつくても夏に軽やかにはけるウール素材のパンツが欲しいなと探していた時に、このセリーヌのパンツに出会い購入。メンズラインが登場する前の2015年、フィービー・ファイロがデザイナーを務めていた時代のウィメンズの一本です。タイムレスかつモダンさもあるので、流行に左右されずに着用できるのがいい。また、軽さのあるグレーの色味は夏でも重苦しくなく、自分がよく着る白や黒、茶などのカラーとも相性抜群なんです。パンツのセンターラインは生地を少量つまんでたたいているので、夏場で汗をかいてもラインが消えることがないのもありがたいですね」
「歩いたときの生地の動き方が美しいところが気に入っています。シルエットもただただワイドなわけではなく、裾に向かって若干フレアなパターンになっており、控えめながら美意識を感じました。秋になったらパンツの美しいシルエットを活かす、ブーツなどとの合わせも挑戦してみたいです」
シャツ:DRIES VAN NOTEN
Tシャツ:MOD(Museum Of Daily)
シューズ:THE ROW
「ドリスヴァンノッテンのパジャマシャツにMODのプリントTを合わせて、軽やかなムードにまとめました。パンツのグレーの色味が引き立ち、美しい佇まいに。足もとはこのパンツを手にした時から合わせたいと思っていた、ザ・ロウのカーフスキンスエードのスリッポンクロッグシューズをチョイス。主張しない上質なアイテムを品良く掛け合わせるのが好きなんです」
Interview&Text:Mayu Yamamoto