派手なので、着用は週一回まで
「以前から気になっていたけど、手を出せずにいたナイスネスのアイテム。昨年、初めて展示会にお邪魔したときに、ひと際目をひくジャケットに出会ってしまいました。ベースになっているのは1940〜50年代フランスのハンティングジャケット。ですが、インド製の多色使いのストライプ生地や、前面に付いている縦長のアンブレラポケットなど、新たな解釈がされているのがおもしろい。夏は気を抜いたスタイリングを楽しみたいですね。たとえば、生地が痩せている古着の白Tシャツに膝上丈のチノショーツ、足元はビーサンで。その頃にはこのジャケットも何回か洗って、いい味が出ていると思います」
「洋服ではあまり見かけない生地だなと思ったら、インテリアのラグなどに使われるものだそう。そんなところもオシャレ心をくすぐられました。襟裏やボタンホールにはレザーを使っていたり、細かい所も手を抜いていないところもいい。唯一のデメリットは、かなり派手なので週に1回くらいしか着られないことですね(笑)」
ジャケット:NICENESS
ニット:BEAMS F
Tシャツ:cantate
パンツ:HUM VENT
シューズ:J.M. WESTON
メガネ:OLIVER PEOPLES
「ジャケットが派手なので、コーディネートは引き算が鉄則。インナーはシンプルな丸首コットンニットで、よりディテールの少ないものを。着丈が長いのでパンツは上半身とのつながりを意識して太めのスラックスを合わせる。靴は僕の定番愛用品、ジェイエムウエストンのシグネチャーローファー180をセレクト。色はブラウンにするか迷いましたが、黒で引き締めました」
Interview&Text:Mayu Yamamoto