どこから見ても美しい
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「本格的なブーツは自分のスタイルには少しキメすぎかなと避けてきましたが、昨年、10年以上ぶりにJ.M.ウェストンの黒のサイドゴアブーツを購入。とても重宝しているので茶色のスエードも探していたところ、渋谷にあるセレクトショップ クローチアで状態の良いヴィンテージのジョッパーブーツに出会いました。シャープなラインと少し長めのノーズは、さすがエルメスと言わんばかりの上品さ。そこにブラウンスエードを使うことで程よい土臭さがうまれ、とても身近なアイテムへと昇華している。どんなボトムスにもすんなり馴染んでくれるところが最高です!」
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「ジョッパーブーツといえばのヒールストラップも相まって、“全方向美少女”ならぬ“全方向美男子”的なルックスに夢中になっています。合わせるならダメージの強いデニムがいいですね。薄いブルーのデニムに黒い革靴を持ってくると足元が重くなってしまうので、“茶色のスエード”は最適解じゃないでしょうか。あとは、カジュアルなセットアップやミリタリーチノなど、真逆の位置にあるものと合わせて、この靴のドレッシーな部分を際立たせるようなスタイリングも試してみたいです」
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シャツ:BOURRIENNE ParisX
パンツ:GUCCI
ブーツ:HERMÈS
メガネ:Savile Row Eyewear
アクセサリー:HERMÈS、18K
「この靴の“ドレッシーな土臭さ“という二面性を表現すべく、合わせも二面性のあるものを選びました。赤いパンツはフレア気味でフォーマルな佇まいながら、素材はスポーティーなコーデュロイ。シャツはクラシックな雰囲気を持ちつつも、サイズや素材で絶妙な抜け感を演出。そこにこのブーツを合わせたことで、個性の強い二つのアイテムと馴染み、全体の印象を整えることができたように思います」
Interview&Text:Mayu Yamamoto