ハグされてるみたいなニット
天邪鬼なところがあって一筋縄ではいかないけれど、カルチャーの薫り漂うスタイリングがいつもカッコいいスタイリストの猪塚慶太くん。以前この「エディター私物」で彼がデザインした「K8.0 Speedbelt」を紹介したことがあるけれど、今季はデザイナーのEMILY ODAさんと共に素晴らしいニットを作ってくれたので紹介したい。
深いコーヒー色のニットの素材はウールとカシミヤ、シルクの混合で、名前のとおり本当にハグされてるかと思うくらいのやさしくて包まれるような着心地。そしてシンプルなんだけど、ジャストサイズで着丈短めなところだったり、首の後ろに陶芸家ochagamaさんが制作したコーヒー豆のピンズが付いているところは、猪塚くんらしいひねりとユーモアが全開。こういうのを「センスいい」っていうんだよな。実はほぼ同時期に発表されたコーデュロイパンツ「k8.0 N.Y.C Trousers」も購入済みなので、この冬は上下で合わせてパーフェクトな猪塚フォロワーとして過ごそうと思います。
UOMOプリント版編集長
池田 誠
身に着けるモノの中では365日かけているメガネが一番大事だが、気分屋で服装には一貫性がなく、白髪に合えばなんでもいい。大阪府出身。お好み焼きと立ち飲みと電車と野球が好き。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
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Editor Shibutsu