ドレスに寄りすぎない引き算の美学
ストイックに絞られた細身のシルエットが代名詞といえるパリのハズバンズ。70年代を感じさせるシルエットや世界観が好きな自分にはたまらない。最近は国内でもスーツやジャケットを見かけるが、ドレッシーなスタイルを引き立てるカジュアルアイテムも気になっていた。
こちらのフレアデニムは、ハズバンズらしい優雅で色気のある佇まい。センタークリースのような色落ちが縦の線を美しく見せてくれる。フィッティングは細身だが、窮屈さはなく立ち姿がとても美しくて気持ちがいい。
そしてリベットを除くワーク要素を削ぎ落としていることがシックに見えるポイント。背面にパッチがなく、ステッチが同色になっていることで、ジャケットと合わせてもあざといハズしのように見えない。むろん、Tシャツと合わせてもハマるし使い勝手がよすぎる…こんなバランスのブラックデニム、なかなかお目にかかれない。
編集
西坂和浩
クルマと時計担当。幼少期からのクルマ好きで、大学時代は自動車部に所属。ウェブでは「文化系ネオクラシック車と30人の男たち」も手掛けた。愛車はアルファロメオの「ジュリア」。クルマはイタリア車好き、ワードローブはカジュアルなフレンチスタイルが好み。猫舌のため一年中、アイスコーヒー派。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
最終更新日:2024.11.15
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Editor Shibutsu