キャップキャラを目指そうと思う
スタイリストの長谷川昭雄さんからいただいたキャップ。自分が大学に入学したのが、2013年。ちょうど『POPYE』がリニューアルした翌年で、長谷川さんが考えるスタイルと人物像は大きなムーブメントでした。キャンパス内はシティーボーイ一色。あらためて振り返ると、雑誌が圧倒的な影響力を持って、ひとつのスタイルを確立していたのは本当にすごいことだなと思います。スタッフクレジットを隅から隅まで見るタイプでは全くなかったのですが、そんな自分にとっても「Akio Hasegawa」というスタイリストは特別な存在でした。
なので、10月号から「男子自身」連載を引き継ぎ、長谷川さんチームの撮影を傍で見ているのは不思議な感じです。過剰に言葉が交わされることは一切なく、対象を的確に捉えていく現場は、アスリートたちが何かに取り組んでいるようでもあり、厳密さと美しさで貫かれている。初回のモデルフィッティングで、鳥越にある長谷川さんのお店andreM hoffwannを訪れた際に、ラスト1個置いてあったこのキャップを「買えるんですか」と聞いたら、すっと手渡された。この夏の想い出です。
編集
中林龍平
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
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Editor Shibutsu