旅のテンションにやられて
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日本人にとって円安時代の最後の楽園と言われているベトナム・ホイアンにて。出発前に「ベトナムへの旅」をテーマにしたルメールの2024春夏コレクションのショートムービーを目にしていたせいか、エキゾチックな現地の服装ともリンクして、ドレープがきれいなクレープ生地などに興味が湧いた。
ホイアンの中心地には食品や雑貨に混ざって、たくさんの衣料品店が立ち並ぶ。どれもがシルクやコットンなど天然素材のサラッとしたシャツやパンツ、ドレスばかり。気温25度ほどの風が抜ける暖かい気候には、天竺のTシャツよりこういった素材が気持ち良いのだろう。僕も体感すべく、珍しいスタンドカラーのプルオーバーシャツを購入。ホイアンののんびりとした田舎道を歩くたびにゆらゆら揺れる薄い生地は、本場ならではの抜け感があって、旅情を盛り上げる。
しかし8月頭の現在、東京の夏ではまだ着られていない。ほんとは一番この素材が生きる気候なのに。東京のシャープでせわしい街景と、超高温多湿な気候は、すごくチグハグだな〜と改めて思った。
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編集主任
中野健吾
ファッション担当。映画と韓流ドラマが好き。甘いものと炭水化物が大好きで、運動は嫌い。にも関わらず30歳半ばを過ぎても中学時代と体重が変わらない代謝の良さが自慢。ワードローブは、白、黒、ベージュ。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
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Editor Shibutsu