「旅あるある」の派手土産
一月に出張で二十数年ぶりのソウルへ。タッカンマリにサムギョプサル、地元民しか訪れないような気取らない店ばかり回っていたが、夜くらいはせっかくだし今っぽい店で飲みたくなって、江南で人気のミュージックバーの「コンパクトレコードバー」へ。
どれくらい人気かというと、昨年、渋谷のマンハッタンレコードでポップアップショップを行ったほど。江南のお店では、そのときに制作したと思しきノベルティのステッカーをいろいろくれた(いい人だ)。で、このコンパクトレコードバー、いい感じのオリジナルアイテムを制作しており、壁にもスウェットとかいくつかディスプレイされている。「他にもあるの?」と聞いてみたら、たくさん見せてくれて、目に留まったのがこのビッグトート。ロゴもビッグだ。かわいい。普段なら選ばない爽快なブルーをチョイス。
「旅あるある」だけど、帰国すると、なぜこんな派手なものを…とちょっとだけ思った。でも、その熱に浮かされた「なぜこんな~ものを」こそが旅土産の本質かとも思う。
副編集長
吉﨑哲一郎
大人の文化系男子のためのマンガレーベル「UOMOマンガ」では、かっぴー先生と福満しげゆき先生の連載を担当。セルカークレックスの愛猫「ほこり」を飼い始めてからは、静電気を発しない素材や毛が付いても目立ちにくいグレーを選ぶなど、“猫ファースト”のワードローブにシフト中。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
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Editor Shibutsu