最新機能マシマシなキーボード
昨秋、PFU広報担当から連絡をいただいた。「近日発表予定のHHKB新製品があるが、事前にご紹介にうかがいたい」と。二つ返事で快諾したものの、心中では「話題になった純白の“雪モデル”みたいな新色キーボードに違いない」と高を括っていた。当日、目にしたものは予想とまったく違った。いい意味で。
HHKB Studioは四半世紀以上もコンセプトがブレなかったHHKBが、突然意外な方向に進化した驚愕のキーボード。これまでは機能を突き詰め、余分な要素を引き算しまくっていたHHKB。なのにStudioときたら最新機能をマシマシに足し算。中央のポインティング・スティック&マウスボタン、ケースの前面・左右に仕込まれスクロール等に利用できるタッチセンサー、静電容量式ではないオリジナルメカニカルスイッチ採用。キー配列は従来どおりだが、その他のブランドの伝統を「これもアリでしょ?」と自ら否定するところに、強い自信を見ました。
PFUからご提供いただいた実機は製品発表前から自宅でこっそり試したけど、正直いろんなことができすぎて戸惑った。でも現在は編集部デスクのサーフェスPro用として毎日愛用中。ポインティングスティックで90年代Think Padの赤ポッチを思い出す、そんな人はみんな買うべき。
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
Movie:Mitsuo Kijima
Stylist:Rui Goto
最終更新日:2024.04.28