もはや革靴と思えばぜんぜん高くない

めちゃくちゃ手の込んだことをさりげなくやる。ビズビムというブランドのそういうマインドが大好き。値段を見るとちょっと驚くけど、このスニーカーにはその値段に見合ったコンセプトとディテールが詰まっている。通常、アッパーとボトムは接着剤ででつなげられることが多いそうですが、こちらのモデルはテニスシューズに採用されているカップソールを使いながら、接着剤を最小限におさえて手縫いで仕上げている。ソール交換も容易にできて、ずっと履き続けられるとのこと。
また、インソールの素材にコルクを使うことで透湿性が高まり蒸れにくく、履き込むほどに自分の足にフィットしていく。過剰なデザインをしないという徹底した意思を感じさせつつ、タンとヒールタブにだけさりげなくオーストリッチを使う。そういう選択をしてくるから、ビズビムのアイテムは毎回見逃せない。ぜんぜん関係ないのですが、中村ヒロキさんの集めている仏像が気になっています。
ビズビム TEL:03-5468-5424

編集
中林龍平
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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Editor's Fav 2025SS