眠気が一気に覚めた
連日遅くまで飲んだり、時差ボケで深夜に起きて仕事をしたり、とにかく眠いパリ出張の朝。だがパリのメンズファッション・ウィークでの「コム デ ギャルソン・シャツ」のショーは毎回決まって土曜の朝9時15分スタート。どのショーよりも早い。およそショーというものは20~30分遅れて始まるのが常だが、ギャルソン・シャツは開始時間より前に行ったのにもう満席で始まっていたことすらある。
昨年6月、遅刻厳禁の緊張&身体はまだ寝ている状態の朝イチのショーで見かけて、「お!」と寝ぼけ眼が全開になったのがこのショーツ。複雑で美しいパッチワークはもちろんだが、ぐいっとAラインを描く裾広がりのシルエットがいい。ギャルソンのスカートは格好いいけど自分で着るにはちょっと…と及び腰な自分にとって、シルエットだけは「っぽいムード」が手に入る。むしろ大人にこそ似合うはず。
ちなみにショー開始が一番早いのはギャルソン・シャツだけど、次に早いのは金曜10時のジュンヤマン。コム デ ギャルソンの皆さんは朝に強い。
コム デ ギャルソン TEL:03-3486-7611
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
Photos: Yoshio Kato
Stylist: Masanori Takahashi
Composition: Ai Hogami