「男っぽい服を中和してくれる、上品な時計」
「2020年は自分にとって変化の年でした。丁度30歳になり、仕事では独立し、プライベートでは結婚があり。ちょうどプロポーズを考えていた頃に、今の妻と一緒に見ていたのがカルティエの時計です。彼女が欲しいというのを聞いて付けている姿を見たくなったし、だったら自分も欲しいと思いました。大事な節目にお揃いもいいかと、妻へのプレゼントと、自分には“レ マスト ドゥ カルティエ”を購入。ちなみに結婚指輪もカルティエです(笑)」。
「ヴィンテージ感のある雰囲気が好きなので、文字盤はアイボリーを選びました。正直、時間は全然見ていないかも。アンディー・ウォーホルが“タンク”のリューズを巻かずにずっと身に着けていたという逸話があるのですが、それって、美しいものを身に着けていること自体に意味があるということだとか。まさに共感と納得がありました。僕も時計としての機能以上に、プロダクトの美しさに惚れているんだと感じます」。
「時計はこの〝タンク ソロ”ばかり着けています。自分の基本のワードローブと相性が良いんですよね。今日もアットラストのシャツをデニムにタックインし、シューズはオールデン。いつも古き良きという感じのクラシックな男のスタイルなので、上品な時計が程よく中和してくれる気がして。さりげなくエレガントを加えてくれる時計ですよね。さらにレスカとかヨーロッパ系のカラーレンズのサングラスで柔らかを足すのが定番です」。
2020年3月に東京都のサロンOf HAIRから独立し、2020年4月より表参道にてフリーランスのヘアスタイリストKAZ(カズタカ)として活動.。
Photos:Takahiro Idenoshita
Text:Takako Nagai