「カジュアルにも品格を添えてくれる時計です」
「半年ほど前に、1970年代の“タンク ルイ カルティエ”を買いました。ジュエラーがつくった時計だからこその、アクセサリー感覚でつけられるデザインが好きなんです。本当は自分が生まれた1973年製が欲しくてずっと探していたんですが、なかなかこれぞというものが出なくて…」
「僕は手首が細いので、メタルブレスレットで機能がたくさんついているような時計が似合わないんです。その点カルティエの“タンク”は、時計というよりもジュエリーのようなエレガントな佇まいで、自分のスタイルにもしっくりきました。女性的に見えますが、ケースのフォルムは戦車をモチーフにしたという男っぽさも併せ持っていて、メゾンとしての背景にも惹かれる部分が多い。憧れていた時計をやっと手に入れたので、つけるとある種の高揚感があって、自分にスイッチが入る感じがします」
「この“タンク”は手巻きです。時計という機能を意識していないせいか巻き忘れることも多く、ふと見ると時間が合っていないなんてことがよくあって(笑)。普段は白いシャツにジーンズのような、ベーシックなスタイルに着けています。小さなアイテムながら存在感があり、カジュアルな着こなしにも品格を添えてくれるんですよね」
KEIJI KANEKO
レショップだけでなく、表参道にオープンしたアウトドアプロダクツ ザ・レクリエーション ストア、スタンダード ジャーナルのディレクターなども兼任。
Photos:Takahiro Idenoshita
Text:Hisami Kotakemori
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