今年は“タンク”の当たり年。定番モデルを魅力的にアップデートした新作が、多数発表された。特に1970年代に登場した“マスト”のスタイルを踏襲した“タンク マスト”とアイコニックな“タンク ルイ カルティエ”が豊作。注目モデルを紹介していこう。
トレンド感を楽しむならカラーに注目
1970年代にデビューした“マスト”は、鮮やかなカラーリングで人気を集めた。そんな時代へのオマージュを込めて、レッド、ブルー、グリーンという3つのカラフルな“タンク マスト”が登場した。ラッカー仕上げのダイヤルにはインデックスがないため、色の美しさが引き立っている。ストラップも同系色で統一しているので、腕元を華やげる差し色として楽しむのが正解だ。すべてクオーツ。SSケース。ケース縦33.7㎜×横25.5㎜。各¥339,900/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
まさしく王道のエレガントウォッチ
“タンク マスト”の主力モデル。ブラックのカーフレザー製ストラップや、メタルブレスレットタイプがある。リューズのカボションはブルーシンセティックスピネル製。約8年間電池交換不要の長寿命クオーツムーブメントを搭載し、ケースの厚みは6.6㎜。薄くてつけやすく、シャツの袖口にもすっと馴染んでくれる。すべてSSケース。下/ケース縦29.5㎜×横22㎜。¥310,200 中/ケース縦33.7㎜×横25.5㎜。¥325,600 左/ケース縦29.5mm×横22mm。¥353,100/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
最新技術を搭載する異色の“タンク”
新開発の光発電式クオーツムーブメント「ソーラービート™」を搭載する“タンク マスト”が登場。ローマ数字のインデックスがカットされ、そこから光を透過させて下にあるソーラーセルで発電する。電池交換は約16年間不要だ。さらに使用するストラップは、リンゴ廃棄物などから生まれたノンレザー素材。エコ機構×エコ素材のサステナブルな時計である。ともにSSケース。今秋発売予定。右/ケース縦33.7㎜×横25.5㎜。¥325,600 左/ケース縦29.5㎜×横22㎜。¥310,200/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
女性のための可憐な“タンク”
戦車からインスピレーション受けた“タンク”は、まずはメンズウォッチとして誕生したが、その優雅なアールデコ様式のデザインで、すぐに女性の心も引き付けた。この“タンク マスト”は、特徴的な縦のケースラインを強調するようにブリリアンカットのダイヤモンドをセッティングし、ストラップは品良く仕上げたカーフスキン。カレンダーや秒針もない端正なデザインなので、ドレスアップの時計として選びたい。クオーツ。SSケース。ケース縦29.5㎜×横22㎜。¥748,000/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
“タンク”ならではの力強さを楽しむ
統一したデザインコードを持つ“タンク”だが、実はムーブメントなどの違いによってディテールが異なる。この“タンク マスト”はXLサイズと呼ばれる大型タイプで、ケースサイズは縦41㎜×横31㎜とかなりボリュームがあり、ブレスレットの存在感も強い。ダイヤルのレイルウェイ模様の内側には、ギヨシェ彫りを施す。ちなみに自社製の自動巻きムーブメント「キャリバー1847 MC」を搭載しており、カレンダーや秒針を備えているのも他にはない特徴である。¥489,500/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
1922年モデルの正統な継承者
“タンク”の生みの親ルイ・カルティエの名を冠した“タンク ルイ カルティエ”は、優美さや高級感を備えたメゾンを代表する一本。オリジナルモデルの誕生年にちなんだ名の手巻きムーブメント「キャリバー 1917 MC」を搭載するが、ケースの厚みは6.6㎜ととても薄型。ダイヤルの装飾と同色のアリゲーターストラップを組み合わせている。ともにケースサイズは縦33.7×横25.5㎜。カボションはブルーサファイア製。右/18KPGケース。¥1,636,800、左18KYGケース。¥1,636,800/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
TEL:0120-301-757
※価格は記事公開時のものです