天候が不安定になりがちな季節の変わり目に備えて持っておきたいのが、防水透湿性に優れたゴアテックス仕様のスニーカー。東京スニーカー氏こと小澤匡行氏も目をつけた3型なら、機能だけでなくデザイン性も抜群だ。
01:MIZUNO|WAVE MUJIN TL GTX
つい欲しくなるミズノの黒GORE-TEX
「オールブラックのGORE-TEXスニーカーを探すのは今や難しいことではなくなりましたが、歩きやすさやファッション感も含めて、ミズノの黒GORE-TEXモデルは僕の中で頭抜けています。本誌連載でも紹介したミズノ×マーガレット・ハウエルに続いて欲しくなったのは、このウエーブ ムジン TL GTX。2007年にトレラン用に開発されたそうですが当時は商品化されず、今回それをベースに今作が誕生しました。どこかY2Kムードがあるのは、そんな背景もあるからかと。デコラティブなデザインを圧着でソリッドに見せているミックス感覚も素晴らしい。ミシュランソールだから悪天候のロケや出張でもとても頼りになります」(小澤)
リップストップに合成皮革で複雑なレイヤーを施し、シルバーのアクセントを添えた、ハイスペックさとシンクロするデザイン。ベーシックなプロポーションは、スーツやジャケパンにもすっとなじむ。カジュアルコーディネートに大人っぽくテック感を加えたいときにも活躍してくれる。
02:ALTRA|OLYMPUS 5 HIKE MID GTX
履いてみたいと思わせる独特のシェイプ
「この連載に登場するのは初ですが、リアルに履いてファッションにも取り入れてみたいと思っていたアルトラ。高低差のないドロップゼロを早くから打ち出してベアフットブームを牽引し、本気のトレイルランナーに高く評価されています。侵してはいけない領域かと思っていましたが、近年、ファッションにも応用しやすい配色が増えました。ブランドを代表するオリンパス・シリーズから登場したハイクシューズもそのひとつ。つま先部分にボリュームのある独自シェイプで足指が広がるスペースを確保してくれるので圧迫感がなく、Vibram®メガグリップのアウトソールの地面をつかむ感じも最高です」(小澤)
安定感とクッション性に定評のあるオリンパス・シリーズ。オリンパス 5 ハイク MID GTXは、トレイルランイングシューズのオリンパス 5をベースにしたハイクシューズ。つま先部分にゆとりのあるアルトラ独自のFootShape™ Fitはもちろん、ミッドカットのデザインが足首のサポートを強化してくれる。軽量で全天候型のGORE-TEX仕様だから、ハイク初心者にもおすすめ。
03:VANS|Half Cab GORE-TEX MTE-3
ハイスペックラインMTEのハーフキャプ
「ティンバーランドの人気再燃でもわかるように、90’sっぽいトレッキングブーツが流行しています。このハーフキャブ ゴアテックス MTE-3もそんなムードを感じる一足。MTE =MADE FOR THE ELEMENTSは、一言でいうならアウトドア仕様のヴァンズです。アメリカではすでに人気を博していて、日本でもこれから脚光を浴びそうな気がします。あまり知らなかったゾーンですが、ハーフキャブがブーツっぽくなるのは、アイデアとしては面白いですよね。実際に履いてみると重めで、ディテールもワークブーツ風で、どこか90’sの空気感があります」(小澤)
MADE FOR THE ELEMENTS (MTE)は、さまざまな環境変化に対応できるハイスペックな機能を搭載したシリーズ。ヴァンズ定番のハーフキャブを透湿防水素材のGORE-TEX、保温性の高いPRIMALOFTインサレーション、防滑性に優れたALL-TRACアウトソールで、冬のアウトドアにも対応する一足に。