大人に似合うスニーカーブランドとして選択肢に入れておいて欲しいのがプーマだ。汎用性抜群の定番モデルに白スニーカー、さらにはトレンドのY2Kデザインのモデルまでバリエーション豊富。東京スニーカー氏がピックアップした3型なら、際立つコーディネートが実現できるはずだ。
01:PUMA|SUEDE VTG THE NEVERWORN Ⅱ
現代に向けて生まれ変わったヴィンテージ
「これはドイツのアーカイブを忠実に再現した “NEVERWORN(ネヴァーウォーン)”というコレクションの新作です。目が付いているプーマキャットの織りネーム、スエード素材の毛羽立ちとか変色したようなソールの質感、糊付けの跡…。目付きで尻尾も細いプーマキャットのタグは70年代後半のものかな? マニアしか面白がらないような緻密なことを、これだけ実直にやっているって貴重ですよね。もちろん、ほかのブランドもアーカイブをリスペクトした情熱的なコレクションを展開していますが、その中でもプーマには独自のカルチャーがあって面白いです」(小澤)
2021年12月に初登場して話題を呼んだNEVERWORNシリーズの第2弾。その名の通り「一度も履かれなかった」デッドストックを、可能な限りオリジナルに近い形で再現し、環境に配慮したLWG (Leather Working Group)認証の革を使うなど、現代のスペックで完成させた。レトロムードを添えたいとき心強い。
02:PUMA|ギレルモ ビラス スペシャルエディション PRM
大人っぽく履けるホワイトのGVスペシャル
「プーマ75周年の一環で発売されたオールホワイトのレザースニーカーです。テニスシューズのGVスペシャルがベース。GVは1970年代のテニス界のスター、ギレルモ・ビラスの略称です。これを見たときに、90年代後期のヒップホップ系ダンサーやラッパーが履いていたのを思い出しました。当時すでにプーマ スウェードやクライドがビースティ・ボーイズの影響でストリートに定着していたので、ハズしとしてGVスペシャルを履くって、センスがいいなと。僕もポロ ラルフ ローレンのスウェット上下なんかをGVに合わせていましたが、このオールホワイトを今また、大人っぽく履きたいと思います」(小澤)
プーマ75周年を記念して、プーマを代表するコートシューズを、タンやヒールのロゴまでオールホワイトにして、大人のスニーカーに仕上げた。ヒールにはプーマキャットと75のマーク、インソールにも大きく75の数字があしらわれスペシャル感を盛り上げる。
03:PUMA|VELOPHASIS PHASED
大人にこそ似合うY2Kムードのニューモデル
「プーマの2000年代のランシューに着想を得た新しいスニーカーです。スケプタというグライムロックのラッパーがこれの黒を履いていたのを見て、『ベロファシス』というモデルを知りました。彼はもともと、ナイキと契約していたんですよ。それがプーマを履いていたので『お!』と目に留まりました。いつの時代もスニーカーのカルチャーはラッパーがつくり出しています。だからヨーロッパのファッションのいい雰囲気を取り入れているイギリス人である彼のセンスは、日本人にも通じる気がして。スケプタがプーマを履くという意味は大きいと思います」(小澤)
Y2Kのトレンドをプーマのアーカイブに落とし込んだハイブリッドモデル。2000年代のインターネットカルチャーにインスパイアされた、シルバーを基調としたカラフルな配色にもセンスが光る。ハニカム メッシュアッパーと合成素材のオーバーレイ、ヒールには半透明の成形TPUピースというデザインがフューチャリスティックなイメージを強調している。