2023.10.08

黒じゃない「サロモン」と「コンバース」のオール黒ローファー… 【東京スニーカー氏が選ぶ買うべき大人スニーカー3選】

UOMOプリント版の連載『教えて! 東京スニーカー氏』でもおなじみの小澤匡行さんが、数多の中から極私的なおすすめモデルを厳選。

黒じゃない「サロモン」と「コンバース」のの画像_1

01:CONVERSE SKATEBOARDING|CS LOAFER SK SU

コンバース スケートボーディング_ローファー_スエード
コンバース スケートボーディング_ローファー_スタンダードシリーズ
スニーカー¥15,400/コンバース スケートボーディング(コンバースインフォメーションセンター)

スケーターカルチャーから生まれたローファー

「“コンバース スケートボーディング”は、アメリカのコアなカルチャーを感じるラインのひとつです。例えば2023AWの新作としてリリースされたこのローファー。『スケーターシューズでなぜローファー?』と思う人がいるかもしれませんが、僕の知る限り、2000年代からほかのスケーターブランドもライダーたちが、スケートをし終わってパーティなんかに出かけるときのために革靴スニーカーをつくっていました。このシューズにもそんなカルチャーが反映されているんですよね。しかも革靴っぽくなりすぎず、スケーターが好きなデザインに着地している点もお見事。できないことはないんでしょうけど、これでスケートはやめた方がいいです」(小澤)


コンバース スケートボーディングのスタンダードシリーズのローファーは、素材を変えて繰り返しリリースされている人気モデル。今回は毛足の短いスエードをアッパーに採用し、ソールやアイコンのシェブロンスターまでオールブラックで統一して、シックな印象に。


02:SALOMON|SPEEDVERSE PRG

サロモン_スピードバース ピーアールジー_ベージュ×ブラウン
サロモン_スピードバース ピーアールジー_クイックレース
スニーカー¥22,000/サロモン(サロモンコールセンター)

アーシーカラーのローファイなサロモン

「硬質でテッキーなデザインやオールブラック、オールホワイトといったモードなモデルが定着しているサロモン。タウンシューズのラインでは、ベージュ×ブラウンのような自然を連想させる配色が春夏から目立ってきています。アウトドアブランドでは自然回帰の流れもあるので、サロモンの革新性を意図的に隠しているのも今の時代を象徴しているなと思い、今回このスピードバース ピーアールジーをピックアップしました。スピードクロスのデザインコードを踏襲しているそうですが、ローファイなサロモンにもいいデザインがあるなと感じさせてくれた一足です」(小澤)


サロモンを代表するモデル、スピードクロスを大胆にアレンジした個性的デザインが目を引く。サロモン独自のQuicklace™(クイックレース)レーシングシステムで、着脱しやすいのも人気の理由。


03:foot the coacher|ONE PIECE SNEAKERS

フット・ザ・コーチャー_ワンピーススニーカー_革靴のルックス01
フット・ザ・コーチャー_ワンピーススニーカー_グリッパソール
スニーカー¥39,600/フット・ザ・コーチャー(ギャラリー・オブ・オーセンティック)

革靴のルックスでスニーカーの歩き心地

「近年、レザースニーカーのクオリティがバシバシ上がっていて、履きたいと思うものが増えました。フット・ザ・コーチャーの新作も然り。アッパーをワンピース(一枚革)でつくっているステアハイドの革質が本当によくて、足入れするとそのクオリティを実感します。軽量の “Grippa SOLE™(グリッパソール)”も軽すぎず、ほどよい重さで返りがよく、履きやすいんですよ。革靴ブランドがつくるスニーカーは、スポーツベクトルではありませんが、履き心地は確実によくなっています。履き心地は革靴で、歩き心地はスニーカー。革靴の履き心地はキライじゃないんで、これは最高ですね」(小澤)


キメ細かなステアハイドを贅沢に使用した、ミニマムなレザースニーカー。低反発クッションのインソール、アウトソールには独自の配合で耐摩耗性とグリップ力を両立させたGrippa SOLE™で快適な履き心地。スーツからクリーンカジュアルまで、大人のライフスタイルにマッチする。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。


ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03-5808-7515
コンバースインフォメーションセンター TEL:0120-819-217
サロモンコールセンター TEL:03-6631-0837

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

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