2022.12.25
最終更新日:2024.03.08

復刻ニューバランス「MT580」、黒×赤のアディダス「ブリュッセル」… 【東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカー3選】

今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は2000年代にストリートで人気を博したニューバランス580のアップデート復刻モデル、エンジニアド ガーメンツコラボのブラックキーン、アディダスのシティシリーズからブリュッセルをピックアップ。

復刻ニューバランス「MT580」、黒×赤の画像_1

01:New Balance|MT580

ニューバランス_スニーカー_MT580
ニューバランス_MT580_復刻
スニーカー¥18,700(ニューバランス)/ニューバランスジャパンお客様相談室

2000年代初期の配色でアップデート復刻

「ストリート育ちのUOMO世代なら、青春を捧げたモデルとして懐かしく思う人も多いはず。ニューバランスといえばグレーやチョコレートブラウン、1300に代表されるベーシックカラーが王道だった時代。ヘクティク×ステューシー×ミタスニーカーズがコラボしたMT580は、ストリートでも楽しめる配色があるんだと気づかせてくれたモデルでした。ある種、ファッションを変えたエポックメイキングなスニーカーが、当時を彷彿とさせる配色で復刻されたのは喜ばしい。ちなみにMT580 は、履き心地も絶品です」(小澤)


1996年にトレイルランニングモデルの先駆けとして登場し、履き心地にも定評があったMT580。90年代から2000年代にかけてさまざまなコラボレーションが発売され、当時を象徴するモデルに。今回の復刻は、過去の「580」よりもスリムなラストにアップデートされている。


02:ENGINEERED GARMENTS ×KEEN|JASPER II MOC WP

エンジニアド ガーメンツ_キーン_スニーカー
エンジニアド ガーメンツ_キーン_コラボ
スニーカー¥19,800/エンジニアド ガーメンツ×キーン(エンジニアド ガーメンツ)

モック仕様のスタイリッシュなキーン

「見た瞬間『しゃれたキーンだな』と思いました。カラフルなイメージが強いキーンですが、最近はオールブラックのような落ち着いた色も増えています。エンジニアド ガーメンツのコラボはシューレースなしでスリッポンとしても履けるように、シュータンと履き口部分が一体化して少し高めに。ジャスパー2の“低くてフェスっぽいスニーカー”という僕のイメージを払拭してくれました。アシンメトリーな素材使いよりも、個人的にはデザイン勝ちかと」(小澤)


キーンのアウトドアスニーカーとしておなじみのジャスパー2を、ハイブリッドなスリップオンデザインに。左右の内外で、ヘアリースエードとウォータープルーフスエードをアシンメトリーに配しているのもEGらしい。キーン独自の防水透湿素材「KEENDRY」を使用した完全防水仕様。


03:adidas Originals|BRUSSELS

アディダス_シティシリーズ_ブリュッセル
アディダス_スニーカー_ブリュッセル
スニーカー¥14,300/アディダス オリジナルス(アディダスお客様窓口)

レトロなアディダスこそカラーを選びたい

「UOMO本誌12月号でもアディダスのシティシリーズを取り上げました。オールドのアディダスを今履くなら、アクセントカラーが入っているものが気分です。復刻された中でもこと気になったのが、黒×イエローのアテネとこのブリュッセル。ヨーロッパの都市から連想される色をあしらっているのですが、ベルギーの赤はやっぱり『赤い悪魔』からでしょうか。巷ではメゾンブランドの影響でサンバやガゼルが人気を博しています。“じゃないほうのローテク”を探しているならぜひシティシリーズを」(小澤)


1970年代から’80年代にかけて発売されたアディダスのシティシリーズ。1978年に発売されたブリュッセルを、当時とは異なるブラックアウトソールで復刻。合皮スエードのアッパーにブライトレッドのスリーストライプス、今までにないブラックソールがクラシックな名品をモダンなシューズに昇華。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


アディダスお客様窓口 TEL:0570-033-033
エンジニアド ガーメンツ TEL:03-6419-1798
ニューバランスジャパンお客様相談室 TEL:0120-85-7120

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

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