今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は話題のスケートシューズブランド、ラストリゾートABのニューモデルやC.Eのオリジナルシューズ第2弾をいち早く紹介! 文化系アウトドア男子に人気上昇中のサロモンからも、今シーズンの注目色をセレクトしている。
01:Last Resort AB|VM003-Canvas LO (Drop9)
スウェーデン発、注目スケシューブランドの新型
「ラストリゾート エービーは2020年にスウェーデンでスタートした、新進スケートシューズブランドです。この前スタイリストの長谷川昭雄さんと『もしこの世に一足だけ私物を残すなら』とスニーカー談義していたとき、ラストリゾート エービーと話されていて、それぐらいツボを押さえているんだなと思いました。このVM003 Canvasはこの夏登場した新型です。今までのモデルは内羽根式だったので、これは初の外羽根式。アッパーとソールのバランスが絶妙でキッズ感もなく、しかも大人っぽすぎない。ストリートライクな中に品があるのも、北欧ブランドならではですね」(小澤)
“ワールドプレミア”とよばれるふたつの目と手のマークがアイコン。アートディレクターのサム・トルッピが手がけるこのブランドは、ポーラースケートボードのポンタス・アルブが関わっていることでも注目されている。ブランド初のブルーチャー(外羽根式)モデルは、インソールのクッショニングが格段によくなった点も特筆。キャンバス素材のベージュは今シーズンの新色。
02:SALOMON|XT-6
オレンジのあしらい方にセンスが凝縮されている!
「サロモンはアウトドアシューズをモノトーンでファッションに落とし込んだ先駆者ですが、僕は色が効いているモデルが好きで、いつも色使いを見ています。XT-6の新色はエクリュにオレンジと、自然からのインスピレーションを感じる配色。ミッドソールとシャーシにだけオレンジを使っている点に感動しました。こういう使い方って、あまりしないですよね? 普通に見えるけれどものすごく洗練された配色パターンだと思います」(小澤)
メッシュアッパーにTPUフィルムがアイコニックなXT-6は、2013年にトレイルランニングシューズとして登場。軽量かつスリムなフォルムが特徴で、シュータンのロゴテープがほどよいアクセントに。着脱しやすくワンタッチでフィット感が調整できるクイックレースシステムは、一度履いたらやめられない。
03:C.E|CAV SHOES #2
ブーツとスニーカーを融合した絶妙なバランス
「ファッションブランドのスニーカーは、スポーツブランドとは違う発想でつくられているのが魅力です。C.Eの第2弾となるこのスニーカーも、立ち位置が難しいチャッカタイプを見事にカッコよく仕上げています。ヌバックアッパーにスムースレザーで補強を加えて、アンクル部分にはスケートシューズのようなパッドを装備。あるべきものがないような引き算のデザインが、うまく機能している気がします。キャンバスチャッカスニーカーだともの足りないけど、ブーツでは重たすぎるというときはコレですね」(小澤)
オリジナルシューズ第2弾は、C.E初のハイカットスニーカー。ヌバック×スムースレザーのブーツライクなルックスで、ジャケットスタイルにも合わせやすいミニマルなデザイン。初代モデル同様、ヒールにはC.Eおなじみのジッグラトグラフィックを刺しゅうであしらった。
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda