今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回はパーソナライズできることでも話題のプラダの復刻スニーカー、根強い人気のウルトラブースト、そして日本人デザイナー、シンヤコヅカのブーツライクなスニーカーをピックアップ。秋スタイルに似合う、ダークトーンの3足がそろった!
01:PRADA|Personalized Prada America’s Cup lace-up sneakers
Y2Kムードを醸し出す流線形のフォルム
「アメリカに留学していた2000年の12月にNYで、このモデルのシルバーを買ったことは今もよく覚えています。見た瞬間、懐かしさがこみ上げてきました。2000年代らしい流線形のデザインは、今また刺さる人も多いのではないでしょうか? 当時のプラダは近未来的なイメージが強く、シルバーカラーが人気を集めていました。今は年齢的にもオールブラックが洒落ているなと。パーソナライズにもトライしましたが、やっぱりプラダはワントーンが素敵だと思いました」(小澤)
90年代にプラダが、アメリカズカップに参加するイタリアの「ルナ・ロッサ」チームのためにデザインしたスニーカーを復刻。プラダのカスタマイズサービス「ACファクトリー」を利用すれば自分好みの素材、色でアレンジして、イニシャルを入れることも。アッパーには通気性に優れた革新的なバイクファブリックを採用。巻き上がったヒールソール、赤いロゴラインのあしらいは今なお耀きを放つ。
02:adidas|ULTRABOOST 22 GTX
パフォーマンスシューズながら普段履きにしたい
「パフォーマンスのランニングカテゴリーのスニーカーです。この配色に惹かれて手に取ったのですが、デザイナーズブランドの別注のようなデザインだなと思いました。ファスナー付きのカバーからスリーストライプスが透けて見えるアッパー、熱圧着されたパーツもモダンですがやりすぎていない感じで、いろんな意味でバランスがすごくいい。ブーストソールの走りやすさはよくわかっていますが、ランニングというよりも普段履きにしたい一足」(小澤)
雨の日でも軽快に走れるGORE-TEXメンブレンを採用したランニングシューズ。アッパーのカバーには止水ファスナーを採用し、GORE-TEXロゴがデザインとしても生きるようにあしらわれている。優れた反発力に定評のあるBOOSTミッドソールの履き心地は、一度履いたら虜に。
03:SHINYAKOZUKA|MASSIVE-TOP
スニーカーとブーツのプロポーションを両立する完成度
「ウルトラスエードの軽いアッパーにずっしりとしたヴィブラムソールで、スニーカーとブーツ、両方のプロポーションを見事に表現しています。サイドにファスナー付きでライニングのすべりもよく、とても履きやすい。トウやソールのフォルムも今のファッションの感覚にマッチしています。オリジナルでフットウエアを手がけるファッションブランドが減っている中、シンヤコヅカがこんなクオリティの高いスニーカーをつくっているという点に気概を感じて、今回ピックアップしました」(小澤)
ブーツライクな履き心地とスニーカーの軽快さを併せ持つ2022年秋冬新作のハイカットシューズ。アッパーには耐久性に優れた合皮素材「ウルトラスエード」を採用。シンプルながら個性のあるデザインは、デニムのロールアップスタイルからモードカジュアルまで汎用性も高い。
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プラダ クライアントサービス TEL:0120-45-1913
THE WALL PR TEL:03-5774-4001
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda