今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回は3足ともレトロスタイルのスニーカーをラインナップ。ジャーマントレーナーのスケート仕様、ウォルシュのロードランニングシューズ、グラフペーパーのZDAコラボとどこか似たムードがありつつ、いずれもファッション性が高いのが共通点!
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01:REPRODUCTION OF FOUND|GERMAN MILITARY TRAINER
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低重心でファットに見えないスケートシューズ
「リプロダクション オブ ファウンドのジャーマントレーナーはきれいめなスタイルに合わせていましたが、カジュアルな太いパンツを愛用するようになって履く機会が少なくなっていました。そんな時代の空気感をとらえたスケートボーディング仕様のモディファイドモデルは、太いパンツに合わせたときに見えるトウの部分が今っぽくてスマート。ボリューミーなのに履き口が低くて、いい意味でファット感がないんですよね。この絶妙さは履けばわかると思います」(小澤)
タンと履き口に肉厚のパッドを入れて、ホールド感をアップしたスケートシューズ。アッパーは上質なイタリアンシュリンクレザー、天然ゴムの含有率95%以上のラバーを使用したヴァルカナイズドソール、EVAインソールで履き心地のよさは抜群。ライニングとインソールは抗菌/通気/吸水速乾/耐久性を備えた高機能ファブリック“ドライベスト”。
02:Walsh|NEW GLORY SU
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ウォルシュならではの深いネイビースエードが上品
「最近は上下ネイビーの服をよく着ています。そういうときに以前は白、黒、グレー、いずれかのスニーカーを合わせることが多かったのですが、今はネイビーを選んでいます。グレーには100通りのグレーがあると言われるように、ネイビーにもいろいろなネイビーがあって、その奥行を楽しめるようになりました。そんなわけで、スエードとスムースレザーで深いネイビーを立体的に見せたウォルシュのこのスニーカーにはひと目惚れです。ほかのスポーツメーカーにはない上品な色みだと思います」(小澤)
“ニュー グローリー”は1980年代初頭につくられた、プレミアムラインのロードランニングスタイルシューズ。ポリエステル×スエード×レザーのアッパーがベーシックだが、今シーズンの新作でスエード×レザーモデルが登場。ネイビーのワントーンに、タンのロゴやユニオンジャックのタブは淡いベージュと、上品な配色にも心惹かれる。
03:Graphpaper|ZDA For GP Climber
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ジョージア・オキーフをオマージュした配色が決め手
「グラフペーパーは今回、ジョージア・オキーフをテーマにしています。このZDAとのコラボスニーカーにも、オキーフの砂の家からイメージした配色を落とし込んでいるそうです。彼女が住んだアビキューの家に感化された僕としては、インテリアの一部を履いているような、ライフスタイル全体で見たときに選びたくなるような要素が詰まっている。もちろん、今のファッションのトレンドともリンクしているので、合せやすいという点でも安心して買える一足だと思います」(小澤)
ZDAは1950年代~1980年代にかけて、チェコスロバキアにて生産されていたシューズブランド。当時の機械が現存したことがきっかけで、2016年に復活を果たす。一足一足ハンドメイドで生産される丁寧な仕上がりが魅力。台形ソールがレトロ感を醸し出すクライマーモデルを、ベージュのトーナルカラーで別注。
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カメイ・プロアクト TEL:03-6450-1515
Graphpaper TEL:03-5413-3546
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda