2022.08.12

アディダス、プーマ、オートリー。今こそ履きたい'80年代の名作【東京スニーカー氏が選ぶ、買うべき大人スニーカー3選】

今やオンオフ問わず、おしゃれな大人のワードローブに欠かせないスニーカー。本誌『東京スニーカー氏』の連載でもおなじみの小澤匡行さんが、毎日発売される数多の中から今大人が選ぶべきモデルを厳選。今回はアディダスを代表する名品スニーカー「キャンパス」のスケーター仕様、プーマのクラシックシューズの復刻、そして今年日本に上陸したアメリカのスニーカーブランド「オートリー」の注目モデルと、をピックアップ!

アディダス、プーマ、オートリー。今こそ履の画像_1

01:adidas Originals|CAMPUS 00S

アディダス_キャンパス00S_スニーカー_全体
アディダス_キャンパス00S_スニーカー_サイド
スニーカー¥13,200/アディダス オリジナルス(アトモス カスタマー)

オーセンティックモデルのスケート仕様が新鮮

「2000年代前半にオーセンティックモデルをスケート仕様にするムーブメントがありました。それを経験した人が今、作り手になっているから、こうしてリバイバルしているんでしょうね。しばらく離れていましたが、今のファッションにはこういうファットなシューズがしっくりくるので、また履きたい気分に。キャンパスは水色と白の配色がいちばんの憧れで、フランス製は高嶺の花でした。当時の水色とは少し雰囲気が違いますが、これはヒストリーを感じる配色だと思います」(小澤)


1983年にバスケットシューズとしてデビューし、ストリートで愛されるキャンパス。このキャンパス 00sは、オリジナルのカレッジスタイルの配色にヒネリを加え、遊び心のあるボリュームで鮮度をUP。レザーアッパーだが、パーツなどにリサイクル素材を使用している。


02:PUMA|RX 737 OG

プーマ_RX 737 OG_スニーカー_復刻
プーマ_RX 737 OG_スニーカー_サイド
スニーカー¥12,100 ※9月10日発売予定/プーマ(プーマ お客様サービス)

マニアも唸る復刻モデルはオリジナル配色が秀逸

「プーマのスニーカーは派手さこそありませんが、シンプルな中にも深みがあります。有名なモデルでなくてもストーリーを聞くと、その世界観がわかって『いいな』と思う。センスのある大人にこそ似合うスニーカーという印象。これは1980年代のランニングシューズ、RX 737 のオリジナルカラーです。70年代風のフォルムに80年代のテック感を融合させたようなデザインもツボで、何よりこのクリーム色と赤の配色にひと目惚れ。こういう配色をおしゃれに履けたらいいなと思っています」(小澤)


プーマのRXランニングシリーズの最新作は、80年代のランニングシューズRX 737の復刻モデル。オリジナルのディテールを踏襲しながらも、EVAミッドソール、小型TPUヒールケージ、Dリングアイレット、アッパーの細かいカットアウトなどをモダンにアップデート。履き心地も上々で、ヴィンテージスニーカーファンに響く一足に。



03:AUTRY|MEDALIST LOW

オートリー_MEDALIST LOW_スニーカー_復刻
オートリー_MEDALIST LOW_スニーカー_つま先
スニーカー¥31,900 ※8月20日発売予定/オートリー(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)

レトロなテニスシューズをゴートレザーで復刻

「SNSで一昨年、オートリーというブランドの存在を知りました。1980年代に人気を博して90年代以降は休止していましたが、メゾン出身の敏腕経営者が加わって2019年に再始動したそうです。今年から日本に上陸するというので実物を見たら、ゴートレザーの素材感が本当によくて。ラグジュアリーな製造工程に80’sの軽い要素をうまく融合しているあたりが実に巧み。ソールの日焼けしたような加工、USA国旗のブランドタグのあしらい方なども僕が惹かれるポイントです」(小澤)


オートリーは1982年にテキサス州ダラスでスタート。1985年に発売された「メダリスト」はブランドのアイコンモデルだ。復活後のアップデート版は、洗い加工を施したヤギ革を使用して、本革ライナーで贅沢に仕上げられている。再始動後はアメリカだけでなく、ヨーロッパでも注目される存在に。


小澤匡行プロフィール画像
小澤匡行
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。スニーカー好きが高じて『東京スニーカー史』(立東舎)、『1995年のエア マックス』(中公新書ラクレ)を上梓。靴のサイズは28.5㎝。


アトモス カスタマーTEL:03-6629-5075
バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター TEL:0120-137-007
プーマ お客様サービス TEL:0120-125-150

Photos:Yuichi Sugita
Stylist:Masayuki Ozawa
Composition&Text:Hisami Kotakemori
Illustration:Yoshifumi Takeda

RECOMMENDED