編集部員のY神とH條が「コム デ ギャルソン」2023年春夏展示会に突撃取材。主に正月以降に発売されるナイキ、ニューバランス、アシックスなどとのコラボスニーカーを最速でチェックしてきた。価格や入荷時期も取って出しの速報記事だ。
モード好き大人男子に圧倒的に支持される「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」の2023年春夏展示会に、編集部員のY神とH條が突撃。正月以降に発売されるメンズアイテムの中からコラボスニーカーを中心に最速でチェックする試みだが、リアルなルポ形式は「コム デ ギャルソン」では初である。
Y神:えっと、WEB UOMO編集長から「出禁だけは避けてね」と言われております。
H條:ギャルソン社は転職前の私の古巣でもありますからね。大丈夫でしょう!
Y神:逆に心配…。
Y神:人がいるのに、しーんとしとる。あとコンクリートのような香りが漂っている。
H條:独特ですよね。香りはアトリエ勤務の社員が好んでつけているパルファムの「ODEUR 53(オドゥー 53)」かと。私もつけていましたが、走馬燈のようにいろんな出来事が強制的に思い起こされます。
Y神:それっていわゆるト…。
H條:突撃!
①COMME des GARÇONS SHIRT
× asics
H條:最初は「COMME des GARÇONS SHIRT(コム デ ギャルソン・シャツ)」のコーナーです。
Y神:これください。
H條:えっ。もう!?
シューレースもソールもタンも黒と白のワントーンで統一された「アシックス」とのコラボ。マットな素材感と丸っこいフォルムが魅力だ。
H條:コロンとしたフォルムで愛らしい。ギャルソンらしくサルエルパンツと合わせるとよろしいかと。
Y神:素材はレザーかしら。根掘り葉掘り価格とかをプレスさんに聞いちゃうのもはばかれる。
H條:速報記事なので、今回は画像と我々の感想メインで。今後、アイテム毎に新作ニュースとしてしっかり紹介することもあると思いますし。
②BLACK COMME des GARÇONS
× NIKE (※2022-23年秋冬)
Y神:待ってましたの「ナイキ」コラボ。ていうか、この棚ぜんぶが「ナイキ」とのコラボ商品だね。
H條:真っ黒で判別しにくいですが、Y神パイセンが手持ちのマットなアッパーは「Air Zoom Talaria(エア ズーム タラリア)」のような。2021年1月にもコラボを発売しているので違うかもですが。
H條:こっちは一瞬「MD ランナー」かと思いましたが、「GENICCO(ジニコ)」か「EAGLE(イーグル)」のどちらかかな? たぶん「イーグル」。
Y神:どちらにしてもわりとマイナーなモデルだよね。かかとに「ナイキ」のアイコンである「Swoosh(スウッシュ)」と「BLACK」の文字のみのオールブラック。黒好きにはたまらんでしょう。
H條:不確かなので、編集部に持ち帰りましょう。お次の「ナイキ」コラボは6月のパリコレでも話題だったので、モデル名はすでに判明済みです。
③COMME des GARÇONS HOMME PLUS
× NIKE 「TERMINATOR」
「ナイキ」とコラボした3色の「TERMINATOR(ターミネーター)」が置かれていた。
オリジナルの「ターミネーター」は1985年に「ナイキ」から発売された名作バスケットボールシューズ。即完売必至の本コラボでは、ヒール箇所に「CDG」と「NIKE」の文字があしらわれている。
ブラック、ネイビー、レッドの3色展開で、発売日は未定。「コム デ ギャルソン・オム プリュス」の春夏シーズンの立ち上がりは毎年1月が恒例だったが、ここ数年のコロナ禍では2月になっている。
Y神:えっと、ボクが今日はいている「DUNK(ダンク)」と「ターミネーター」の違いは…。
H條:長くなるのでランチの時間に語りましょう。絵型をチラッと見ましたが36,000円の表記でしたので、税込み39,600円かと。素材は牛革でした。
Y神:ネイビー、絶対買います!
④COMME des GARÇONS HOMME
× PORTER
Y神:「CdGH」とあるから、「COMME des GARÇONS HOMME(コム デ ギャルソン・オム)」かな。ショルダーバッグもなにげに「PORTER(ポーター)」とのコラボ。シンプルなのがオムの魅力だと思う。
⑤COMME des GARÇONS HOMME
× New Balance 「580」
H條:タンにある品番を見たいです。
Y神:えっとね、「580」と書かれてるよ。
H條:うわ。「580」とは渋いですね。ロードラン用が900番台、フラッグシップモデルが1000番台、21世紀の最新シリーズは2000番台、レトロで安価な500番台はオフロード用でしたっけ?
Y神:いかにも。コラボベースの目の付け所が、さすが「コム デ ギャルソン」。
H條:500番台では、グレーの「574」が「ニューバランス」のエントリーモデルとして有名ですよね。「580」は日本単独企画だったはず。
Y神:地味に「日本×日本」のコラボだ。
H條:今は亡きパリのセレクトショップ「Colette(コレット)」と「ニューバランス」のコラボも、この「580」だったと記憶しております。
Y神:む。あっちにも「ニューバランス」が!
⑥JUNYA WATANABE MAN
× New Balance 「RC30」
H條:クラシックに見えますが、異色のフォルムと「Nロゴ」が持ち味の「RC30」は、そもそも2022年7月誕生の新モデル。もはや「ジュンヤ ワタナベ マン」のオリジナルスニーカーのように見えてきます。
Y神:「ニューバランス」の新モデルとさっそくコラボしたんだ。しっかり打ち合わせしてそう。
「ニューバランス」の初代ランニングシューズである「Track Star」を彷彿とさせる、曲線的なリップルソールを備えたニューフェイスの「RC30」。公式サイトでのキャッチコピーは、「1970年代から時空を飛び越えた実験的でエッジの効いたデザイン」だ。
H條:「RC30」は注目株かと。2023年春夏パリ・メンズコレクションでは、「ジュンヤ ワタナベ マン」の他にも、俳優のドナルド・グローヴァ―(Donald Glover)とのコラボも発表されていました。
Y神:ドナルドはラッパーのチャイルディッシュ・ガンビーノね。カルチャー色が強めのエッジィな「RC30」。引き続き注目しましょう。
⑦JUNYA WATANABE MAN
× 企業ロゴ
Y神:コカ・コーラ好きだもんねぇ。ボクは「Netflix(ネットフリックス)」かな。「ストレンジャー・シングス」の新章も早く見なきゃ。
H條:試着、いいですか?
Y神:わわ。珍しい。
H條:えっ。
Y神:展示会へのノーアポ突撃っぷりは、マイケル・ムーア映画を彷彿とさせる…。
H條:Y神パイセンも試着どうぞ!
⑧eYe JUNYA WATANABE MAN
× BARACUTA
H條:こちらも正確には、セカンドラインとして派生した「eYe JUNYA WATANABE MAN(eYe ジュンヤ ワタナベ マン)」とのコラボです。
Y神:定番のドリズラーをフード付きでアレンジしたデザイン。ネイビーとオレンジの配色も絶妙だけど、たぶん「バラクータ」の企業カラーの1つであるオレンジを取り入れたんだと思う。
H條:英国のオリジナルシルエットは、めっちゃボリュームがあるんですよね。それにフードを付けることで、全体のバランスが良くなった気がします。もちろんオリジナルも素敵ですけど。
Y神:銀座のドーバー ストリート マーケットで買います。ありがとうございました。
⑨eYe JUNYA WATANABE MAN
× New Balance
H條:同じく「eYe ジュンヤ ワタナベ マン」では「ニューバランス」とコラボしたトレッキングシューズがありました。さりげなさすぎて、「ニューバランス」のメインラインと勘違いしてましたが。
Y神:旬の文化系アウトドア男子にフィットしそうなコラボを最後の最後に発見するとは。マストバイのコラボが多すぎて選べないよ。
H條:御意。
2023年春夏シーズンが発売される正月以降を楽しみに待とう。なお、本稿で紹介したコラボアイテムのうちいくつかは、今後の「UOMO」本誌やウェブでピックアップされるかもしれない。
2022年のコム デ ギャルソンをもっと知りたい!
Comme des Garçons